ダルビッシュは1勝ごとに10万、今永はこども食堂に200万…侍ジャパン選手が続ける「子供たちへの支援」
画像を見る 準々決勝で少年と触れ合うヌートバー(写真:アフロ)

 

■吉田正尚選手は「国境なき子どもたち」に4年間で約1千万円を寄付

 

準決勝で劇的な同点3ランを放った吉田正尚選手(29)も’19年から認定NPO法人「国境なき子どもたち」を通じ支援を行っている。ホームランを1本打つごとに10万円を寄付。カンボジア、フィリピン、バングラデシュなど開発途上国で貧困に苦しむ子供たちのサポートに充てている。

 

吉田は《例えば、ホームランを打った日やお立ち台にあがった日、さらにはMVPを獲得の暁には、祝福を込めてお祝いの代わりにこちらから寄付していただけると嬉しいです》と寄付の協力も募っている。

 

「吉田選手には’19年から毎年継続していただいていまして、この4年間で合計寄付金額は1千万円を達成。メジャーに移籍する今季も寄付活動は継続していかれるようです」(同法人の担当者)

 

侍ジャパン優勝の立役者、栗山英樹監督(61)が小学生を対象に長野県飯田市内で開かれた野球教室に参加したのは昨年6月。栗山氏が日本ハム監督時代の元番記者で、後にUターン転職した市職員・秦雄太郎さんから打診されたのがきっかけだった。

 

「’21年の11月、監督の退団と自分の退社が重なり、挨拶した場面で“できることは何でも言ってくれ”と言っていただいて。地元の子供たちの指導をお願いしましたら本当に来てくださいました。2日間に分けて小学生11チーム、計120人の指導をしていただいて、子供たちもとても勉強になったと思います」(秦氏)

 

そんな先輩たちから“未来へのバトン”を受け継いだのが、今大会で大きな脚光を浴びたラーズ・ヌートバー選手(25)だ。

 

「ヌートバー選手が9歳のとき、両親は米国遠征中の高校日本代表選手のホストファミリーを務め、一家は田中将大投手らとも交流しました。そのときからヌートバー選手は“J”の帽子をかぶった日本代表に憧れていたそうです。

 

スポーツ紙のインタビューにも『子供のころから日本代表としてプレーすることは僕の夢。WBCでの日本代表も目に焼き付いている。そのチームでプレーできることはこれ以上ない喜びだよ』と答えていました。

 

彼のように、支援や影響を受けた子供たちのなかから今度は“未来の大谷翔平”が生まれるかもしれません」(前出・スポーツ紙記者)

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