大谷翔平のスピーチに出席者が涙…披露宴にも総出で駆けつけた姉夫婦との意外な関係
画像を見る 花巻東高校時代の坊主頭の大谷(写真:スポーツニッポン/時事通信フォト)

 

■《ミスや失敗を最小限にとどめるのがカバーリング》

 

高校時代に大谷を指導していたのは佐々木監督だが、在学中はAさんとも深い関わりがあった。

 

「Aさんは佐々木監督の母校である国士館大学野球部の後輩で、花巻東高校では社会科教諭を務めています。監督からすれば頼れる右腕のような相手です。部員たちにとっては、愚痴や悩みを親身に聞いてくれる兄貴的存在として信頼されています。大谷選手も在学当時はAさんの助言のおかげで伸び伸びと活躍できたそうです」(地元紙記者)

 

大谷には7歳上の兄がいるが、2歳差と年が近い分だけ、姉からの影響力は強かったようだ。大谷の母は『道ひらく、海わたる 大谷翔平の素顔』(佐々木亨著、扶桑社)の中で、次のように語っている。

 

《たとえばお姉ちゃんが怒られている姿を見ると、翔平はその怒られたことをやらなかったりするんです。周りを見て何かを感じ取ることが上手だったので、あまり怒られるようなことはしなかったのかなあと思いますね》

 

背中を見て育った姉と信頼できる母校の野球部部長。そんな近しい2人の結婚は大谷の人生にとっても大きな出来事だっただろう。一昨年、2人の間に女の子が生まれた際にはシーズン閉幕後の楽しみとして、大谷はインタビューでうれしそうにこう語っていた。

 

《最近、姪っ子が産まれたので、一緒にのんびりしたいなって、ふとそんなことを考えたりしています》(『Number』’21年9月24日号)

 

前出のスポーツ紙記者は言う。

 

「花巻東高校の入学案内パンフレットにはAさんの信念が綴られています。大谷選手もお姉さんも大きな影響を受けているはずです」

 

その文面とは――。

 

《感謝の「感」は「感じ取れる能力」。感謝の「謝」は「行動で示す」ということです。感謝するということは状況を感じ取り、それを行動に示していくことです。

 

花巻東高校硬式野球部はカバーリングを大事にしているチームです。ミスや失敗を最小限にとどめるのがカバーリングです。このカバーリングの原点に花巻東高校硬式野球部の「感謝」があります。(略)生徒には野球に限らず、普段から常に感謝の気持ちを持って生活してもらいたいと思います》

 

前出の在米コーディネーターは語る。

 

「大谷選手は、自分が“キューピッド役”となった姉夫妻、そして両親こそ理想の家族像なんです。共通するのは野球一筋の夫を全力で支える妻という関係でしょう。“運命の相手”に一途に愛を注ぎ人生を添い遂げるために常にカバーリングしあう。披露宴では、そんな姉夫妻の素晴らしさを“愛の言葉”として伝えたのでしょう。出席者も感動して涙したといいます。毎日、感謝の気持ちをお互い伝えられる結婚相手が、大谷選手にとっての理想なのでしょう」

 

そのお相手を選ぶのは――まだまだ先になりそうだ。

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