■テニスのレジェンドやテニスファンも両選手を批判
ソリベストルモ選手は5日、地元スペインのスポーツメディア「MARCA」の取材に対して「私たちを批判している人たちは試合を見ていない」とコメント。失格処分の決定を下したのはあくまで審判であり、「ルールはルールだ」と自身の正当性を主張したというが、しかしテニス界では非難する声が多数派のようだ。
ウィンブルドン選手権の大会史上最多優勝記録を打ち立てたこともあるマルチナ・ナブラチロワ氏(66)は5日、自身のTwitterで《失格を主張した対戦相手は恥ずべき》と糾弾。
また日本を代表する元テニス選手・杉山愛氏(47)も7日の「スポーツ報知」(web版)で《流れが加藤選手のペアにあった中での出来事で、相手もなんとか展開を変えようと審判に抗議に行き、問題をかき立てようとしていたのではないかと感じました。現地からの情報では、相手ペアが「女の子は血を流している」とも主張していたようで、事を大きくしようとしていたことは明らかです》と述べている。
さらに同日、プロテニス選手協会がこう声明を発表した。
《スポーツに関わる全ての個人、特にボールガールとボールボーイの安全とウェルビーイング(幸福)を確保することが私たちの最優先事項であることを約束します。しかし、ミユ・カトウとアルディラ・スーチャディを失格とした決定は、不当で不均衡で不公平なものです》
《少なくともミユとアルディラの賞金とランキングポイントを回復させる必要がある》
またテニスファンからも加藤選手への擁護と、ボウズコバ選手とソリベス=トルモ選手への怒りの声が上がることに。ネットでは、“告げ口”をした両選手に対して厳しい声がこう上がっている。
《相手方のプレーヤーが失格ではないかと詰め寄り、ボールガールが泣いてるし血が出ていると審判に抗議している姿に「あさましさとあざとさ」を感じた》
《警告も出たのに、それをわざわざ騒ぎ立てて失格に変更させるって…》
《最初の警告で良かったのに。相手の執拗な抗議によって変わったことが問題。審判、相手選手にもペナルティーを与えるべき》
《ブズコバ選手とソリベストルモ選手ペアは試合に勝ったけど勝負には負けた。彼らにはスポーツマンシップの欠片もない》