翔平ちゃんを抱っこする大谷選手(写真提供:翔平ちゃんご家族) 画像を見る

2019年1月、日本に帰国していた大谷翔平選手(29)は、大阪の病院を訪れた。それは、自分と同じ名前を持ち、重度の心臓病と闘う“翔平ちゃん”を励ますためだった。

 

「あったかいね…」、たくさんのチューブをつけられた翔平ちゃんを抱きしめた大谷選手。2人の交流は、その場にいたすべての人の心を温めた――。

 

『24時間テレビ』(日本テレビ系)でも紹介された、2人の翔平の奇跡と感動の出会い。番組で小泉孝太郎(45)のインタビューを受けた翔平ちゃんの母・川﨑静葉さんは2021年には『翔平選手と翔平ちゃん 奇跡のキャッチボール』(光文社)として、体験をつづっていた。

 

大谷選手のお見舞いが報道されたことで、募金額も目標を達成したものの、渡米手術前に天国に旅立ってしまった翔平ちゃん。だがその募金は、のちに2人の幼い少女の命を心臓病から救うことになったのだ。

 

『翔平選手と翔平ちゃん』には、少女たちの家族からの感謝のコメントも掲載されている。

 

《大谷選手がメジャーリーグで活躍されている最中に、私たちの娘は、しょうへいちゃんから意志を引き継ぎ、渡米移植を成功させることができました。しょうへいちゃんや支援いただいた皆様に感謝しかありません。世界中がこのような暗い状況のなかで明るい話題を提供されている大谷選手と、生きるチャンスを与えてくれたしょうへいちゃんは、娘にとって生きる力となっております》(みうちゃんのご両親からのメッセージ)

 

《飛行機がメンテナンス中なので、すぐの渡航は難しいと言われていたのですが、急遽1機使用できることになり、渡航できました。その直後にアメリカでも新型コロナウイルスの感染が広がりました。(手術してから)帰国後に、日本の病院の主治医から「あと1週間、日本からの出発が遅れていたら、渡航はできなかっただろう」と言われました。『しょうへいくんを救う会』からのお声がけが早かったので、娘は助かったのです》(ゆいちゃんのお母さんの言葉)

 

大谷選手の優しい心が生んだ“命のバトン”は続いている。

出典元:

WEB女性自身

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