河村勇輝選手はフィンランド戦で25得点の活躍(写真:時事通信) 画像を見る

8月28日、バスケットボール男子日本代表が「FIBAワールドカップ2023」1次ラウンド第2戦のフィンランド戦で、17年ぶりのW杯勝利をつかみ取った。

 

「フィンランドはFIBAランキングで日本より格上のチームです。日本は第2クォーターを終えた時点で36-46の10点ビハインドで試合を折り返し、最大で18点リードされる難しい展開でした。しかし、苦しい時間帯も粘り強さを見せ、最後の10分間で見事に逆転勝利。歴史的な一勝となりました」(スポーツ紙記者)

 

日本代表が見せた粘り強さの一因は食事にあると前出のスポーツ紙記者は続ける。

 

「バスケはコンタクトスポーツで激しい肉弾戦が常のため、体作りの基本となる食事と栄養管理に気を遣う選手がほとんどです。

 

今、野球界では中日ドラゴンズの立浪和義監督(54)が選手に米を食べることを禁じた『白米禁止令』が話題になっていますが、バスケ日本代表はむしろ米を積極的に取り入れている選手が多いようですね」

 

チームの中心的役割の馬場雄大選手(27)がその一人だ。馬場は妻の女優・森カンナ(35)が試合直後に観客席で感極まって涙を流す様子が放送されて話題となった。「勝利の女神」と注目が集まる森だが、過去のインタビューで馬場の食生活についてこう語っている。

 

「ご飯は一日6合炊きますし、1食で鶏肉2.5枚と野菜。量がすごいので、定食屋?っていうほどから揚げを作ります。買い物も大変で、物価は上がるし、荷物も両手に抱えて(笑い)」(「スポーツ報知」’23年6月24日付け)

 

最年長として日本を支えた比江島慎選手(33)は食べる量が規格外だ。

 

「カレーが大好きで週2,3回は食べています。(中略)大学時代は大変でした。パワーアップのため、『とにかく体重を増やせ』と言われていたので、ひたすら食べて、プロテインを飲んで、トレーニングして…。レトルトの合わせ調味料と野菜を使ってホイコーローとかを自分で作って、ごはんは毎食3合食べていました」(『アスレシピ』’16年9月21日掲載)

 

25得点9アシストを記録し、逆転勝利の立役者となった河村勇輝選手(22)もエネルギー補給のために意識的に米を摂取しているようだ。憧れの選手である田臥勇太選手(39)との対談で試合前に食べるものを聞かれて次のように答えている。

 

「炭水化物はおにぎりとか米が多いです。あとは和菓子ですね。どら焼きとかカステラとか、甘いものを取ると疲れにくいって友達に聞いたので」(「朝日新聞」’20年3月15日付け)

 

アスリートにとって白米はどんな効果をもたらすのか、栄養士に話を聞いた。

 

「白米には糖質が多く含まれます。糖質は運動時のエネルギー源として使われるため、不足すると、いわゆる“バテた”状態になってしまうのです。そのため、試合当日は1~2時間前までに糖質を摂取することがパフォーマンス向上の鍵となります。その際、消化の良いものが適しているので、河村選手が食べているおにぎりはうってつけと言えますね。

 

糖質は筋肉の維持や疲労回復にも影響するので、過剰に制限することは避けるべきでしょう。もちろん競技やアスリートによって必要なエネルギー量は変わってくるので、一概に比べることはできません。しかし、バスケットボールのように持久力と瞬発力の両方が要求されるスポーツでは、1日の摂取カロリーに対する主食(米やパン、麺類など)の割合は多くするのが望ましいとされています」

 

バスケットボール日本代表は白米パワーで2次ラウンド進出を目指す。

出典元:

WEB女性自身

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