大谷翔平 代理人とエンゼルスには大きな溝も…手術直前まで直談判していた“最後の打席”
画像を見る 選手をチェックするエラトラッシュ氏(写真:UPI/アフロ)

 

■“打者として最後に打席に立ちたい!”と監督に猛アピール

 

来季の復活に向け、前を向く大谷だが来年もエンゼルスのユニホームを着る可能性は限りなく低くなっているという。在米スポーツライターはこう語る。

 

「今季終了後、フリーエージェント(FA)で他球団へ移籍するのを防ぐため、エンゼルスは契約延長に向けた交渉を始めています。ただ、右肘をケガした8月下旬から、大谷選手の代理人が、エンゼルスの対応に不信感を持ち始めたそうです。エンゼルスの監督も今回の手術のことを事前に知らされなかったほど、両者の間には溝ができています。9月下旬、米メディア『ファウル・テリトリー』は《大谷選手が8年連続でプレーオフ進出を逃したエンゼルスに残留する可能性はない》とまで断言しました」

 

実は大谷は手術直前まで、「エンゼルスでの打席」にこだわっていたという。

 

「大谷選手が最後にベンチに姿を見せたとき、“打者として最後に打席に立ちたい!”と監督に猛アピールしたそうです。監督も“そこまで言うなら”と出場に前向きでしたが、それを傍らで見ていた通訳の水原一平さんが大谷選手をベンチ裏に連れていき、『手術直前の今は絶対に休まなきゃダメだ!』と必死に説得して出場を断念させたそうです。大谷選手が出場にこだわったのも『エンゼルスでのプレーはこれで最後になるかもしれない……』と思ったからかもしれません」(前出・在米スポーツライター)

 

そんな彼の移籍先として最有力視されている球団がある。同じくLAを拠点とするドジャースだ。メジャーリーグ評論家の福島良一さんはこう語る。

 

「FAについて、すべての球団が大谷の動向を注視していますが、14日には地元紙『ロサンゼルス・タイムズ』が『大谷に最適なのはドジャース』と移籍先の最有力候補に挙げていました。

 

そして今回、大谷の右肘手術の執刀医・エラトラッシュ氏はドジャースのチームドクターでもあります。術後のケアの面でも最適の球団でしょう。

 

また、本拠地がエンゼルスと同じロサンゼルスなので、大谷選手は今までと変わらない環境でプレーできます。温暖な気候は、心身への負担が大きい二刀流には好都合な環境だと思います。

 

さらにエンゼルスと違ってドジャースは常勝チーム。この11年間で10度目となる地区優勝を決めていますから、大谷が熱望する『ヒリヒリした9月』を体現できます。優勝を目指す大谷選手にとって理想的な球団だと思います」

 

FAでの移籍金について、米国メディアでは最高7億ドル(1千36億円)とまで報じられている。

 

「現地では5億ドル(約740億円)を超えてMLB史上最高額となることは確実視されています。ドジャースは豊富な資金力を持つチームですが、ドジャースを上回る金額を提示する球団もいくつか出てくるかと思います。それでも、大谷選手は金額だけで判断せず、最終的にはプレー環境を優先して決めるでしょうから、そういった点でもドジャースが有利だと思います」(前出・福島さん)

 

1千億円で新天地へ――。大谷の決断に、エンゼルスの起死回生策はあるのか。

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