10月3日、熊本県教育委員会が会見を開き、熊本県立大津高校で’22年にサッカー部の男子部員が、先輩から全裸で土下座を強いられる“いじめ”を受けていたと発表した。外部の専門家による調査を実施していくという。
熊本県教育委員会によると、’22年1月に当時一年生だった被害者が上級生にあだ名をつけた疑いをかけられたことで宿泊先で謝罪を強制され、全裸で土下座させられることに。そしてその様子をスマートフォンで撮影されたという。
被害者は7月にこの“いじめ”について担任教師に相談したものの、学校は教育委員会に報告せず、被害者の保護者が直接県の教育委員会に相談し、事態が発覚した。
サッカー部の今後の活動については、加害を先導した中心人物がすでに学校を卒業していることから、継続するとしている。
大津高校サッカー部は、FIFAワールドカップ・カタール大会に出場した日本代表の谷口彰悟選手(32)など、多数のJリーガーを輩出してきた強豪校で、近年も’21年度全国高校サッカー選手権大会で準優勝し、’22年度の同大会でもベスト4に進出するなど好成績を収めていた。
高校サッカー強豪校の部員による不祥事だが、他の強豪校の不祥事が明るみになったばかりだった。
「9月30日に配信された『現代ビジネス』の記事で、埼玉県・昌平高校の飲酒トラブルが報じられました。昌平高校は、’16年、’18年、’22年の高校総体でベスト4に入り、’19年度の全国高校サッカー選手権大会ではベスト8に進出した強豪校。現在、7年連続でJリーガーを輩出しています。
同記事によると、9月中旬にサッカー部員3名が大宮の居酒屋で飲酒し、寮への帰宅途中に警察に呼び止められ、聴取を受けて飲酒が発覚したそうです。学校側は生徒らに数日間の停学という処分を下し、チームの活動は継続していました。
『現代ビジネス』の報道を受けてか、10月3日にサッカー部の監督で、学校の経営にも学校法人の事務局長として関わっていた藤島崇之監督が退任すると『ゲキサカ』で報じられました」(スポーツ紙記者)
近年、高校サッカー強豪校の不祥事は頻発している。
「’23年6月には福岡の東福岡高校で当時総監督だった志波芳則氏が部員への体罰で辞任しています。また’22年11月には千葉県にある市立船橋高校サッカーの部員による飲酒が発覚していました。両校とも高校サッカーを代表する名門校です」(前出・スポーツ紙記者)
SNS上では、次々と不祥事が起きる高校サッカーの“非常事態”に批判の声があがった。
《昌平高校も同じだけど、人を育てる部分が抜け落ちてないかい》
《まだまだ出てきそうだな》
《この前の昌平高校もそうだし高校サッカー強豪高の事件が多いな》