■「水位をゼロにすることはできません」その理由は?
確かに“水位ゼロ”だと飛び込みはできなくなりそうだ。本誌は「大阪市 建設局道路河川部河川課」に取材を申し込むと、担当者は見解をこう明かした。
「道頓堀川の水をゼロにすることはできません。道頓堀川は東横堀川とくっついています。そして道頓堀川の西の端と、東横堀川の北側に水門がありますが、その二つの水門を閉め切っても中に水が残ってしまいます。もちろん、残った水を人工的に掻き出せば水をゼロにすることはできますが……。多大な労力がかかるのではと思います」
水位を上げるという“温情”を見せた大阪市。しかし、担当者は「基本的に迷惑行為はやめていただきたい」といい、こう続ける。
「今回水位を上げたのは、飛び込みの際の事故を防止するためにあえて行いました。逆に水位を下げてしまうと川底にぶつかるという危険性がありますから、あくまで飛び込まれたかたがケガをしないようにするための対応ということです。
水位を上げることで、弊害が起こったりコストがかかったりといったことは基本的にありません。もともと水門の開閉操作は船が通る際にも市の職員がしておりますし、特別なことではありません。しかし、飛び込みは危険なことですから控えてほしいと考えております」
大阪市の“マナーを守って優勝を喜んでほしい”という思いが、阪神ファンに届くよう願うばかりだ。
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