複数の選手への“パワハラ疑惑”が浮上しているプロ野球・楽天イーグルスの安楽智大投手(27)。
球団は選手や監督、コーチ、スタッフなど約100人を対象に、安楽からハラスメントを受けたかどうかなどを問うアンケート調査を実施。回答の内容を精査した上で、27日以降に安楽本人に再度聞き取り調査を行う方針を示している。
「森井誠之球団社長によれば、チームの複数選手からハラスメントの相談を受けたそうです。安楽選手は食事の誘いを断った後輩を無視したり、夜中に何度も電話をかけたりしたと報じられています。他にもロッカールームで後輩に逆立ちを強要し、下着をずらして下半身を露出させたといいます。ハラスメントの事実が確認できた場合、球団側は『厳しく処分する』としています。予定されていた契約更改は無期限で延期となり、安楽選手は自宅待機中です」(スポーツ紙記者)
安楽といえば、名門として知られる愛媛県・済美高校の野球部を代表するOBでもある。2年生だった’13年の選抜大会では、3日連投を含む決勝までの5試合に登板。最速152キロの球威だけでなく、772球を投げた“剛腕のエース”としてチームを準優勝に導いた。’14年にドラフト1位で楽天に入団すると、現在まで主力選手として活躍してきた。
そんな野球の強豪として知られる同校には、他にも“偉大なOB”が。それはお笑いコンビ・ティモンディのボケ担当・高岸宏行(31)と、ツッコミ担当・前田裕太(31)だ。
「2人は他県から済美高校に“野球留学”し、ともに寮生活を過ごしてきました。高岸さんがよく口にするキャッチフレーズ『やればできる!』は、校訓です。校歌にも『やればできるは魔法の合言葉』という歌詞があるそうで、高岸さんは『このフレーズに背中を押された』と語っていました。
実直でポジティブな性格の高岸さんですが、ケガによってプロの道を断念した過去があります。それでも地元の沢山の人達に応援してもらったことに感謝し、“今度は自分が応援する側になる”と決意。『やればできる!』で多くの人々を励ましています」(芸能関係者)
ポジティブな高岸によって、広く浸透した「やればできる!」。ところが同じOBである安楽に“パワハラ疑惑”が浮上したことで、SNSでは“校訓の解釈”が裏返りつつある……。
《「やればできるは魔法の合言葉」を違う意味で解釈してた可能性も》
《安楽さんよお、「やればできる」は魔法の合言葉じゃないんだよ》
《安楽のパワハラいじめ事件母校の済美がやればできるは魔法の合言葉と教えられてるんやから仕方ないんじゃね?》
そんな安楽だが、高校時代にもいじめをめぐる問題が取り沙汰されていた。
「’14年に野球部内で悪質ないじめがあったと報告されており、安楽選手が3年の時に日本学生野球協会から1年間の対外試合禁止処分を受けました。2年生による1年生へのいじめだったそうで、被害者は19人にも上りました。死んだカメムシを食べるか、灯油を飲むかの2択を迫るといったいじめや、日常的に顔や腹部への暴力もあったといいます。
日本高野連は『根が深い』として、野球部の体質を問題視。安楽選手は当事者ではなかったそうですが、活動を自粛しました。とはいえ今回の“パワハラ疑惑”によって騒動が蒸し返され、高岸さんによって定着していた校訓の前向きなイメージは裏返ってしまったようです」(WEBメディア記者)
思わぬところで注目を浴びた母校の校訓。「やればできる!」の言葉は、いまの安楽にとってどのように響くだろうか。