埼玉西武ライオンズから国内FA権を行使し、去就に注目が集まっていた山川穂高選手(32)。
12月18日、福岡ソフトバンクホークスに入団することが17日に正式決定し、19日にも入団会見が行われると報じられた。各スポーツ紙によれば4年で総額16億円を超える大型契約で、背番号も「25」が用意されているという。
「ホークス山川」の誕生となるが、山川をめぐっては西武への“不義理”も取りざたされている。
「10年目となる今季は、5月に知人女性に対する強制性交の疑いで書類送検されました。8月下旬に不起訴処分となりましたが、西武は無期限の公式戦出場停止処分に。山川選手は11月14日にFA宣言した際、『ライオンズに居続けることが、ファンの皆様、球団の皆様に対する感謝の形、謝罪の形、誠意であるということも考えています』と残留への迷いも語っていました。
そんななか今月14日ごろに、山川選手がソフトバンク入団を決めたと報じられました。同球団の三笠杉彦GMは彼を『日本を代表する右バッター』と評価しており、水面下で交渉を進めていたようです。
しかし山川選手は、西武側に移籍の報告をしていなかったというのです。西武の渡辺久信GMは15日に『本人からの連絡はないです』と報道陣に明かし、『どうなのかと思ってしまう。普通はね……』と漏らしていたそう。山川選手から西武側に断りの連絡があったのは、その直後だったといいます」(スポーツ紙記者)
こうした山川に“誠意を感じられない”と感じたファンも少なくないようで、ネットでは《迷惑をかけた球団に後ろ足で砂をかけて出て行ったな》《恩を仇で返すとはこういうことか》と厳しい声が続々。
なかには、15日にドジャースへの入団会見をした大谷翔平選手(29)と比較する声も。
《つい最近大谷選手の移籍記者会見をみた後だけに、天と地の差を感じる》
《見た目からして印象は良くない 大谷の足元にも及ばない》
《大谷くんの爪の垢でも煎じて飲んで欲しいね。野球選手としても人としてもNG》
大谷とはWBCでも共闘した山川。移籍の内容や経緯は大きく異なるが、ここでも大きな差が出てしまったようで……。
「まず大谷選手は、交渉内容などの情報が一切漏れないよう徹底していました。ドジャース入団の発表に際してもInstagram、会見ともに冒頭でエンゼルスファンや球団関係者への感謝の気持ちを伝えるなど、周囲への思いやりを感じるものでした。こうした姿勢に“これからも応援する”と、エンゼルスファンたちもエールを送っていました。
また新天地への配慮も、野球ファンを唸らせました。メジャー史上最高となる10年7億ドル(約1015億円超)で契約しましたが、大谷選手の発案で契約額の97%を後払いに。本来なら年平均7000万ドル(約101億5000万円)の年棒が、200万ドル(約2億9000万円)になったのです。これによって球団はぜいたく税を軽減でき、チームのために資金を回せるようになりました。
“古巣への不義理”が批判を浴びている山川選手ですが、年俸が西武時代より大幅にアップすることもファン心理を逆撫でているようです。ソフトバンクには4軍までありますが、他の若手選手を差し置いて山川選手を迎え入れることに首を傾げるファンも少なくありません」(スポーツ誌ライター)
山川は入団会見で、西武、ソフトバンク双方のファンを納得させられるだろうか――。