プロ野球千葉ロッテマリーンズの黒木知宏1軍投手コーチが、1月28日に更新されたYouTubeチャンネル「野球いっかん」に出演。右肘のリハビリのため今季は野手に専念するロサンゼルスドジャース・大谷翔平選手(29)への期待を語った。
大谷が北海道日本ハムファイターズに在籍した13~17年の5シーズンにわたって日ハムの1軍投手コーチを務めていた黒木氏は、二刀流を封印することで、大谷の打撃成績は向上すると予想する。
「肘のほうはゆっくり回復してくれればまた2つのポジションをやれると思う。バッターとして今年どれくらいの成績を残すか。(本拠地の)ドジャースタジアムだともう少しホームラン数も増えたりとか、打率も上がってきそうな気配がするんですよね」
大谷が昨年まで在籍したエンゼルスの本拠地・エンゼルススタジアムとドジャースタジアムは、いずれもセンターまでの距離が約120メートルと広さはほぼ同じ。ただし右中間のフェンスはドジャースタジアムのほうがやや低いため、左打者の大谷にとっては有利になるという見方もされている。動画で黒木氏はこう続けている。
「大げさな話ではなく、1年間野手としてフルで出続けたときに、三冠王狙えるんじゃないかって僕は感じますね。大谷選手が野手だけで一年通してシーズン過ごしたときにどんな成績を残すか、というのは見てみたいですよね。期待できるシーズンになるのではないでしょうか」
また、黒木氏は大谷が右肘の故障にいたった時期についても持論を展開。
「僕の勝手な見立てですが、マウンドを降りる2試合くらい前に、『前腕がつった』ということがあったとき、もうそこそこきていたんじゃないかと思うんですよね。前腕をつるというのは脱水症状だけじゃなくて、ある程度肘に負担がきていたんじゃないかと。彼は(周囲が)止めようと思っても止まらない男なんで。(投手復帰後は)そんな彼をどうやって止めるかっていうのはドジャースのスタッフ、指導者は大変だと思います」
大谷のポテンシャルを誰よりも知る黒木氏だが、さらなる活躍を確信しているようだ。
「彼がいちばん頑張って、僕らの期待以上のことをしてきてくれた。それ以上のことをこれから10年やってくれるんじゃないですか。彼は期待を裏切らないですから」
恩師も“三冠王”に太鼓判を押す大谷。2月10日にキャンプイン、3月20日のパドレス戦で打者専念のシーズンが幕を開ける。