米アリゾナ州グレンデールで行われているキャンプで、軽快に練習する姿を見せているドジャースの大谷翔平選手(29)。練習中の大谷が、真新しい練習着の上に着ている黒いウェアにSNS上で注目が集まっている。
《あの黒いブラジャーみたいなやつ何だろう》
《大谷翔平選手の練習映像。黒いブラジャーしているようにしか見えない》
《大谷翔平なんでブラジャーしてるん?大胸筋発達しすぎて支えられなくなった?》
その正体をアスレティックトレーナーに聞いてみると……。
「これはデジタルブラジャーやGPSトラッカーとも呼ばれている最先端のスポーツウェアです。背中に小さなポケットがついていて、そこにGPSデバイスを内蔵できるようになっています。GPSは試合や練習中の選手の走行距離や速度のみならず、スプリント回数、心拍数、ヒートマップ、運動負荷、ジャンプ回数、動作の左右対称性、消費カロリーなどあらゆるデータをリアルタイムに計測。その数値はスマートフォンなどでその場で見ることができるのです」
大谷選手が着用していたのは英STAT Sports社の「APEX アスリート シリーズ」という商品で、16種もの運動データを測定可能という。プロ選手でなくとも購入可能で、アマゾンでの価格は63000円ほどとなっている。
「元々は2000年代にプロサッカーの監督やコーチたちが選手の個人データを集めるために採用し、サッカー界を中心に普及しました。心拍数や運動負荷まで数字で出てしまうので、試合中にどの選手が頑張っていて、どの選手が手を抜いているか一目瞭然というわけです。アーセナル、バルセロナ、ユヴェントスなどヨーロッパの強豪クラブでも採用されています。野球界での採用はまだまだ珍しいですが、大谷選手はいち早く取り入れているようですね」
今期からチームメイトになるクリス・テイラー内野手に「彼のトレーニングに対する姿勢は右に出る者がいない」と絶賛された“トレーニングマニア”の大谷らしい一面と言えるだろう。
今後は大谷選手と同じウェアでダイエットに励むファンも増えそうだ。