ドジャース・大谷翔平(29)の専属通訳を務めていた水原一平氏(39)の解雇騒動。ドジャースが勝利を収めたパドレス戦から一夜明けた3月21日(日本時間)、耳を疑うような報道に激震が走った。
地元紙「ロサンゼルス・タイムズ」は水原氏が違法なスポーツ賭博に関与し、大谷の資金を流用していた疑いを報じた。米スポーツ局「ESPN」によれば、大谷の口座から450万ドル(約6億8000万円)が連邦捜査局から捜査を受けているブックメーカーの口座に送金されたという。
水原氏は19日(現地時間)に「ESPN」のインタビューに応じ、「大谷翔平が賭博の借金を肩代わりをしてくれた」と説明。だが一転して、翌20日にこの発言を撤回した。また自身がギャンブル依存症であることも明かし、パドレスとの試合後にはクラブハウスで選手たちに謝罪したという。
’13年に当時18歳だった大谷と出会い、’18年のエンゼルス加入時は通訳としてともに渡米した水原氏。現在に至るまで通訳だけでなく、練習パートナーや運転手、日常生活におけるサポートまでこなすなど公私ともに支えてきた。昨年7月のMLBオールスターゲームでは、レッドカーペットショーに2人で登場したことも話題に。
よきビジネスパートナー、そして親友として信頼関係を築いてきたはずだったがーー。日米のファンからも愛される存在だった水原氏だが、今年2月に大谷が述べていた“意味深ジョーク”がにわかに注目を集めている。
2月3日(現地時間)にドジャース移籍後、初めてファンフェスタに登場した大谷。会場では大歓声が沸き起こるなど、高い人気ぶりを示していた。トークショーでは水原氏とともに登壇。インタビュアーから「一平さんとの関係はどうですか?」と問われると、少し間を置いて、笑いながら日本語でこう答えたのだった。
「ここはもうビジネスの関係なので、友達ではないです(笑)割り切って付き合ってます」
大谷の回答を水原氏が英語で通訳すると、会場からは笑いがドッと沸き起こっていた。しかしこの時からわずか1カ月半で、大谷の“意味深ジョーク”が現実に……。SNSでは様々な感想が寄せられている。
《大谷、インタビューで水原を「友達…?ではない。ビジネスパートナー。」と冗談のような本気のようなうっすら笑み混じりで答えていたのが印象的》
《あと出しジャンケンになっちゃうけど、たしかに一瞬「あれ?」っていう、違和感というか妙な緊張感が走ったよね。「ひょっとして関係よくないの?」って思ったわ》
《大谷翔平が水原一平のこと友達ではないって言ってたの割りとマジだったんだな》
《水原通訳の多額の負債を大谷資金から返済、これが事実だとしたら、インタビューにて大谷さんが冗談で「一平さんは友達じゃない」が言い得て妙なんだよね。 知人によるお金の貸し借りは、人間関係を破壊する》