「第101回東京箱根間往復大学駅伝競走」公式サイトより 画像を見る

10月19日に開催された「第101回東京箱根間往復大学駅伝競走」の予選会(以下、箱根駅伝予選会)。東京・陸上自衛隊立川駐屯地~立川市街地~国営昭和記念公園のハーフマラソンコース(21.0975キロ)で行われ、全43校が参加した。

 

各校12人以内が出走し、上位10人の合計タイムで競う箱根駅伝予選会。1位通過の立教大学や2位の専修大学、3位の山梨学院大など10校が本選出場権を獲得した。

 

いっぽう同日は、東京各地で最高気温が30度を超えたところもあり、異例の真夏日となった。箱根駅伝予選会では脱水症状のため、途中棄権した選手も複数いたという。日本テレビの佐藤梨那アナウンサー(29)も、翌20日放送の情報番組『シューイチ』で「過去最悪のコンディションだと言われていた中で、棄権する選手も多くいたということです」と振り返っていた。

 

そんななかXでは、フラフラになっている選手を収めた映像が物議を醸している。

 

注目を集めているのは、あるユーザーが19日にポストした動画だ。走行中のある選手がフラフラになりながら、地面に寝転ぶように倒れ込む。やっとのことで起き上がるも、足元はフラつき真っ直ぐに進むことも困難な模様。走ってくる選手にぶつかったり、沿道で声援を送る人々の群れに突っ込んだりする場面も収められていた。

 

しかし動画内では、真っ先に救護に駆けつける大会スタッフなどの姿は確認できなかった。このポストはすでに2800万以上のインプレッションを集め(23日19時現在)、選手をすぐに助けなかった運営側の対応に疑問が続出している。

 

《これ救護体制どうなってるんだ?! 明らかにドクターストップレベルだろ!!》
《危険! ルール的に?なぜ誰も止めない? なんで運営は誰も来ない?》
《これって救護班とかはいないの?完全に走れる状態では無いし誰も助けないとか危険すぎると思うんですが… なんか違和感がすごいです》

 

いっぽう「日本陸上競技連盟駅伝競走規準」(’21年4月修改正)では、競技者が走行不能になった場合の対応がこう定められている。

 

《競技者が走行不能となった場合、即ち、歩いたり、立ち止まったり、倒れた状態になったときは、役員、チーム関係者等によって、道路の左端に移動させなければならない。その後、続行させるかどうかは審判長、主催者によって任命された医師の判断による》

 

とはいえ、拡散された動画はわずか41秒。動画に映っていないところで、大会スタッフが選手を救護していた可能性もあるだろう。

 

そこで本誌は21日、箱根駅伝の「大会全般に関するお問い合わせ」の窓口となっている関東学生陸上競技連盟(以下、関東学連)を取材。

 

問い合わせフォームとFXAを通じて、拡散された動画が今年の箱根駅伝予選会でのことかどうか、大会スタッフが選手をすぐに救護しなかった理由、倒れ込んでいた選手の体調や批判の声に対する見解などを質問した。しかし、期日までに回答を得ることはできなかった。

 

いっぽう22日配信の「J-CAST ニュース」では、関東学連の事務局は同メディアの取材に「お答えできるような検証はできていませんし、個別の取材対応はしていません」と答えたという。

 

選手たちにとっては大勝負の舞台だが、健康を損なうようなことがないことを願うばかりだ。

 

※関東学連から回答があり次第、追記する。

出典元:

WEB女性自身

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