真美子さん LAを訪れた親友に自宅で振る舞っていた「アメリカの国民食」
画像を見る 優勝を喜ぶ大谷と真美子夫人(写真:大谷翔平選手のInstagramより)

 

■トマトは入れず、お米を加えた理由

 

真美子さんも心を鬼にして、チリコンカンに“天敵”のトマトを入れていたのだろうか。前出の知人はこう語る。

 

「トマトの味は一切しなかったそうです。お米が少し入っていて、色は茶色。味は中華風で、これまで食べたことがないような味ながら、とてもおいしかったと聞きました。友人たちは“真美子さんの料理の腕がさらに上がった”と驚いていたといいます」

 

前出の吉村さんによれば、米と卵をプラスすることで“パワーフード”効果はさらに高まるそう。

 

「とろとろの卵を上からかけるとなると、おそらく2~3個以上は使われると思うので、鉄や亜鉛が加わり、体内で酸素を全身に運搬する重要な働きを担うヘモグロビンを作りやすくなります。また、お米を摂取する最大のメリットは、ケガの修復に回すために必要なエネルギーの確保でしょう。これが足りないと、ケガの治癒が遅くなるのです。お米は意外とタンパク質も豊富で、筋肉や骨を作る栄養摂取量の底上げにもなります」

 

昨年、右肘の靱帯損傷で手術を受け、大谷は二刀流を封印中だ。真美子さんは“二刀流”を復活させるべく、大谷を食事でサポートしていたのだ。

 

「チリコンカンをパンに挟んだりトルティーヤチップスにのせて食べたりする人も多いのですが、パンなどの小麦製品だと、消化吸収に少し負担がかかるんです。その点から見ても、お米と組み合わせているのは栄養バランスがよいと思います」(前出・吉村さん)

 

真美子さんは意識的に、チリコンカンのアレンジレシピを考えていたようだ。

 

「彼女は結婚後、スポーツ栄養学を独自に学んでいるようです。もともとアメリカには『Acade my of Nutrition and Dietetics(栄養と食事のアカデミー)』と『American College of Sports Medicine(アメリカスポーツ医学会)』の2大学会があります。

 

2017年に共同で『栄養とアスレティックパフォーマンス』というアスリートの栄養摂取に関するエビデンスに基づいたガイドラインを発表しました。夫人会でもこの話が出ることがあるといいます」(前出・在米ジャーナリスト)

 

真美子さんのチリコンカンが、大谷にとって“最強のパワーフード”である理由を前出の吉村さんは最後にこう断言する。

 

「チリコンカンにトマトを入れずにお米を加えるのは、やはり真美子さんの愛情でしょう。この愛情こそ、大谷選手には世界一への最大のパワーにつながるのです」

 

グラウンド上にはいなくても、真美子さんはドジャースが誇る、もう一人の“エース”なのだ。

 

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