■真美子さんはさくらももこさんのファン
「大谷選手のドジャース移籍後も“24時間対応の労働条件”ながら、自らの給与は年収50万ドル(約7千800万円)止まりで、『著しく低賃金だった』と主張していたのです。
具体的には、食料品の買い物や郵便受けのチェック、自転車の修理、地元・岩手県に帰郷する際の同行、愛犬デコピンを動物病院やトリミングに連れていくこと、同僚との夕食の送り迎えなど、大谷選手の知られざる私生活を次々に“暴露”――。
さらには大谷選手の結婚前、日本と米国の弁護士を調整して『婚前契約』の打ち合わせに同席したことまで白日の下にさらしていました」(前出・在米ジャーナリスト)
大谷夫妻にとっては“告発”とも受け取れる内容だけに、彼らの心中は穏やかではないはずだ。
「今回、大谷選手は水原被告をフォローするような書類を一切、提出していません。すでに大谷選手は彼に対して、怒りを通り越し、諦めの感情を抱いているはずです。また、真美子さんも複雑な心境なようですが、いまはお腹にいる赤ちゃんのことが最優先ですから……」(前出・在米ジャーナリスト)
実は真美子さんは、嫌なことがあったり、ショックを受けたときに読み返すという「愛読書」があるという。実業団時代の知人はこう語る。
「もともと真美子さんは、幼いころから漫画やテレビで『ちびまる子ちゃん』を見ていたそうです。大人になるにつれて、不条理なブラックユーモアが利いているさくらももこさんの独特な世界観のとりこになったようで、実業団時代は特に『コジコジ』にハマっていました」
『コジコジ』は年齢も性別も不明な謎の宇宙生命体・コジコジが主人公。公式HPによれば“メルヘンの国を舞台にしたファンタジー”と“とにかく大爆笑のナンセンスギャグ”という2つの概念が共存している作品だと説明している。
真美子さんは実業団の仲間たちに“コジコジ愛”をよく伝えていたという。
「“キャラがかわいい見た目とは反して毒舌なところが面白いよね”と熱弁したり、“やっぱりコジコジがいちばん好き”と笑顔になったり……。ほかの仲間から“コジコジに何となく顔が似てきた”と指摘され、『もう“マミコジ”じゃん!』とみんなで笑いあったこともあったといいます」(前出・知人)
漫画誌編集者は『コジコジ』の別の魅力についてこう語る。
「ファンの間では、困る、焦る、怒るといった負の感情を持たないコジコジの“ピュアすぎる発言”も人気なんですね。コジコジの発する言葉は哲学的な面もあり、考えさせられる“名言”が多いです」
具体的なフレーズをあげてもらうと――。
《知らない場所だから面白いんだよ》
《飛べない時はゆっくり休めばいいじゃん 仕方ないよ飛べないんだからさ》
《思いっきり笑ってみろよ 少しは心が軽くなるかもしれないぞ》
確かに長らく住んでいた日本を離れ、激動のLAで妊婦生活を送る真美子さんに刺さりそうなセリフだ。前出の知人は続ける。
「3年ほど前のことです。実業団時代に、小学生の子供たちにバスケットボールを教える機会がありました。真美子さんは子供への接し方が上手で、ルールさえわからなかった女の子が短時間のうちに華麗にシュートを決められるまでに成長したんです。『マナ選手(真美子さんの実業団時代のニックネーム)ありがとう!』と感謝されたとき、本当にうれしそうでした。
それぐらい子供好きな真美子さんですから、産前不安を感じたときは『コジコジ』の言葉を自分の励みとしているようですね。いつか大好きなさくらさんの漫画を子供にも見せて、好きになってもらえたらなあ……と前向きに考えているといいます」
2月7日、水原被告の量刑が言い渡される。結果がどうあれ、ゆっくり休めばいいじゃん――。『コジコジ』名言に励まされた真美子さんの笑顔が大谷家を元気にする。
