■本番前の壮行試合で大谷が見せた“気になる行動”
球界関係者はこう語る。
「実は井端監督も本心では、大谷選手の二刀流を望んでいるといいます。そして何より、大谷選手自身が“WBCでも二刀流は絶対あきらめたくない”と考えているそうです。その主たる理由は、世界中で戦闘が起きている悲しい現実から“野球界の話題で世界の子供たちを少しでも明るくできるのなら”と強く願っているからだとか」
昨年、彼が立ち上げた大谷ファミリー財団でも理念として《私たちの使命は、子どもたちが運動を続け、健やかに生きることを後押しする取り組みに資金を提供することで、より健康で幸せなコミュニティをつくること》と掲げている。
「全国の子供たちを笑顔にすることは大谷選手にとって間違いなく生きる原動力の一つなのです。もともと前回のWBCでも当時所属のエンゼルスは二刀流での試合出場には難色を示し、大谷選手が押し切りました。先発は難しくても、最終回のピンチを救う“奇跡”のクローザー登板は“世界中の子供たちを喜ばせることができる絶好の機会”と、本人がいちばん望んでいるはずです」(前出・球界関係者)
制度上では、大谷のWBCでの登板は不可能ではない。
3月5日に公開された今大会のルールが記されたメディアガイドによれば、野手登録選手の大会中の登板については「大会本部(試合運営技術委員会)の許可が必要」だという。許可さえ得られれば登板が可能なのだ。
「よい意味で何をやるかわからないのが大谷選手です。時には闘争心が理性を上回ってしまう。ギリギリの状況下で大谷選手が『ツーウェイ(二刀流)』の申請をしたら大会本部は断れないはずです」(前出・友成さん)
実は大谷は、本番前の壮行試合で“気になる行動”をしていた。スポーツ紙記者は言う。
「先月27日、規定により出場できずベンチで試合を見守っていた大谷選手がチームメイトでキャッチャーを務める坂本誠志郎選手とお互いに手ぶり身ぶりを交えて会話する場面がありました。2人はこの前日が初対面。大谷選手の日本ハム時代の先輩である近藤健介選手が彼に坂本選手を紹介したのです。
坂本選手は侍ジャパンの要として投手陣を支える役割を期待されています。番記者たちの間では2人の“密談”は、大谷選手登板の可能性を見据えた行動だったのではとみられています」
前出の友成さんによれば、今大会のアメリカは「歴代最強」レベルだという。
「主将のアーロン・ジャッジ外野手を筆頭にMLBのスーパースターが勢ぞろいしています。打線の中軸に去年のホームラン王2人がいて、投手陣も昨年の両リーグのサイ・ヤング賞投手が名を連ねる強力布陣。最も優れた守備を見せた選手に贈られるゴールドグラブ賞受賞者が6人も入るほど、守りも強固なのです。
そのアメリカとの決勝になったら“最後は自分が出ていくしかない”と大谷選手も覚悟しているのではないでしょうか。大谷選手は大会前、登板の可能性について『最後にトラウト選手が出てくるなら』と冗談交じりに言っていました。前回のWBC監督の栗山英樹さんも今大会での大谷選手の登板の可能性を指摘していますよね。決勝でピンチを迎えたら“いざとなれば、僕が投げます”と本気で言うと思います」
大会前の2月、大谷は取材陣に対し「満足したら、やっぱりもう終わるとき」だと自戒を込めて語っていた。飽くなき挑戦で大谷は“奇跡の連覇”に向け突き進む。
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