シリーズ人間の最新ニュース
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新庄 球界に戻る背景に難病の姉と母が…横領事件後も変わらぬ家族の絆
2022/03/25 06:00昨年のプロ野球・日本ハム監督就任会見から、ユニークなアイデアを次々と披露して、選手時代におとらぬ「新庄劇場」で世間をにぎわしている“ビッグボス”新庄剛志(50)。だが、監督としていきなりのプロ野球界復帰の理由とは何だろう。本誌の取材で明らかになったのは新庄家の意外なルーツと、横領事件を巡っての、母との葛藤。現役引退後のバリ生活から球界復活を決意させた和解と約束、そして闘病中の姉への真摯な思いだった -
作家・渡辺一枝さん「3.11後の福島で見た『ふるさと』の喪失」
2022/03/11 11:00「昔はなぁ、とおちゃんがいで、かあちゃんがいで、となり近所のじいちゃん、ばあちゃんがいで。私らは、小ちゃいうちから、そういう人たちに育ててもらったんだ。なんぼ貧しくたって歩んでいける。ここの厳しい自然が、それを教えでくれたんだ」飯舘村(福島県相馬郡)に住む菅野榮子さん(84)は、どこか懐かしい方言で、幼い日の暮らしを語っていた。傍らで、「そうよね、そうよね」と、真摯に耳を傾けるのは、作家の渡辺一枝 -
夫・椎名誠も舌を巻く“冒険家”で作家の渡辺一枝さん「チベットの鳥葬に父の最期を重ねて」
2022/03/11 11:00「“一枝”と書いて“いちえ”と読むんです。ハルビンで戦死した父が付けてくれた唯一の形見です。私らしい名前でしょう」そう言ってほほ笑む作家の渡辺一枝さん(77)。同じく作家で冒険家でもある椎名誠さんの妻でもある。「おっかあ(妻)は僕よりすごい」と、椎名さんも太鼓判を押す冒険家で、旧・満州やモンゴル、チベットなどへ旅を重ね、その体験を綴った書を何冊も出版してきた。一枝さん。知り合いはみんな、親しみを込 -
14年で夭逝した娘のメッセージ「ママ がんばって立ち直って」
2022/03/06 06:00「娘が天国に旅立ってしまったあと、みんなの中の『椿』が消えてしまうのが怖くて。だから、娘が生きた証しを作ろうと思ったんです」井上みやびさん(37)は、A4サイズ、84ページに、細かな文字がびっしりと詰め込まれた冊子を手に、強い口調でこう語った。目にはうっすらと光るものが浮かんでいるようにも見える。この日、記者が訪ねたのは岡山市郊外の一軒家。3年前に再婚した夫・晋志さん(43)と長男・楓くん(7)、 -
14歳で亡くなった娘の人生を10万字の冊子に…母語る娘の言葉
2022/03/06 06:00A4サイズ、84ページ。約10万字の冊子。それはわが子が難病と闘いながら、懸命に生ききった証しだ。亡くなってから一年が過ぎ、母はようやく気持ちの整理がついたという。そして、同じように難病を抱えた子供とその家族たちのサポートに乗り出そうとしている。いつでも見てるよ。応援してるーー天国からの椿さんの励ましを胸に、いま、前に歩いていける。「娘が天国に旅立ってしまったあと、みんなの中の『椿』が消えてしまう -
羽生結弦 史上初4A認定!恩師の「アクセルはジャンプの王様」胸に
2022/02/20 06:00男子フリーの演技を終えての笑顔には、確かに“やり切った”という思いが見えた。五輪を2連覇して、もはや勝ち負けを競うレベルは超えていたという。彼が幼いころからの夢だった、まだ誰も跳んだことのない4回転アクセルへの挑戦が、3度目の五輪への出場を導いた。私たちはその結果を知っている。だが、自分への限界に挑戦し続けるその美学は、試合が終わっても私たちの心に、いつまでも響くだろうーー。2月10日13時14分 -
羽生結弦が魅せた4Aへの熱意 元コーチ語る天才的「自己陶酔力」
2022/02/20 06:002月10日13時14分。北京オリンピックのフィギュアスケート・男子フリーの会場となった北京・首都体育館に、17番目の滑走者として「ユヅル・ハニュウ」の名がアナウンスされた。2日前のSP(ショートプログラム)では、スケート靴の刃がリンクの穴にはまるという思いがけないアクシデントで8位に。トップの米国ネイサン・チェン選手(22)とは18.82点差となり、ソチ、平昌に続く五輪3連覇は遠のいたが、世界中の -
カーリング女子日本代表・ロコ藤澤五月らの「周囲への感謝」
2022/02/14 12:30“マリリン”と呼ばれカーリング界ではアイドルだった本橋麻里(35)。現在の肩書は、社団法人ロコ・ソラーレ(以下ロコ)代表理事兼GM(ゼネラル・マネージャー)だ。自分で雑用でも何でもこなし、イチから作り上げたチームは18年、設立8年目にして平昌五輪で銅メダルに輝いた。チーム名を直訳すれば「地方の太陽」だが、「ロコ」は故郷・常呂町(ところ・北海道北見市)にちなみ「太陽の常呂っ子の意味も含む」と目を輝か -
カーリング女子日本代表・ロコGM本橋「体ひとつで帰郷した日」
2022/02/14 12:30「18年の平昌五輪後、GM(ゼネラル・マネジャー)に就任しました。でも、ロコのメンバーがイジるんですよ。『GMってグレート・マリの略語かもね~。麻里ちゃん、突拍子もないことするからね~』って、ハハハッ」そう言って本橋麻里(35)が白い歯を見せると、周囲がパーッと明るくなった気がした。かつてカーリング女子日本代表は「カー娘」と呼ばれ、彼女自身は「マリリン」として親しまれた“氷上のアイドル”だった。そ -
女性初!落語大賞の桂二葉 鶴瓶と「あわよくば付き合いたいと…」
2022/02/06 06:00中入り後の寄席。にぎやかな出囃子が鳴り響き、やがて盛大な拍手に迎えられるようにして、鮮やかなピンクの着物を身にまとった女性が、やおら高座に上っていった。「二葉ちゃん!」熱心なファンだろうか、歌舞伎の大向こうのような、大きな声援までが飛ぶ。「はい、ありがとうございます!」見台の前に正座し、深々と頭を下げたのは落語家の桂二葉さん(によう・35)。おかっぱ頭と、一度耳にしたら忘れられない独特の甲高い声が -
「お客さん笑わすための落語を」女にはできないの声跳ねのけ大賞
2022/02/06 06:00「女に落語はできない」の声をはねのけ、昨年11月、女性で史上初の“落語界の登竜門”NHK新人落語大賞を受賞の快挙を成し遂げた落語家・桂二葉さん(によう・35)。落語は、男性がネタを演じることを前提として、その長い歴史を積み重ねてきた。二葉さん自身、入門前のいちファンだったころは「寄席で見た女性の落語家さんの噺に、違和感を覚えたこともありました」と打ち明ける。数多の弟子を育てた人間国宝、故・桂米朝( -
“僕は元女子高生でパパ”女性パートナーとゲイ友人と3人で育児
2022/01/30 06:00入浴のたびに鏡に映る自分の乳房に呆然とする。自分が気持ちよく生きるためには、決意が必要だった。乳房切除手術から13年。いまでは女性のパートナーと、ゲイの友人・ゴンちゃんとの3人で子育て奮闘中の、トランスジェンダー活動家・杉山文野さん(40)。長女、長男のパパである幸せをかみしめている。6人いるジジ、ババは、孫にメロメロだ。子どもたちには願う。女のコはこう、男のコはこう、と決めつけず、選択肢を多くし -
「30で死のうと…」自分の乳房に呆然 トランスジェンダー語る葛藤
2022/01/30 06:00「ここはゴンちゃんが運営に携わっているお店です。僕の実家のとんかつ店があるのもすぐ近くの歌舞伎町、彼女と初めて一緒に暮らしたのも、この近所でしたね」杉山文野さん(40)がそう語りだしたところで、彼が注文したホットジンジャーが運ばれてきた。6色のレインボーカラーのマスクを外すと、精悍な髭面が現れる。6色レインボーは、LGBTQ+(性的少数者の総称)の象徴だ。杉山さんも、女性として生まれたトランスジェ -
育休取得の榎並アナ 仕事中断の不安に「きっと多くの女性も同じ」
2022/01/23 06:00正面中央にある数十台ものテレビモニターがまず目に入る、広大なフジテレビの報道センター。昼夜問わずアナウンサーが常駐し、ニュース原稿を片手に持ったスタッフが忙しなく行き交う。スーツ姿の榎並大二郎アナウンサー(36)が入ってきたのは、午後2時過ぎのこと。メインMCを担当する夕方のニュース番組『Live News イット!』のスタジオ近くに設置されたデスクに座り、青ペンで原稿にメモを書き込む。そうするあ -
帰宅後すぐ息子の入浴と料理 榎並アナが2週間の育休で得たもの
2022/01/23 06:00「みなさん、こんにちは」夕方のニュース番組『Live News イット!』。視聴者にあいさつするフジテレビの“夕方の顔”である榎並大二郎アナ(36)は、画面から感じられる印象そのまま、明るくさわやかだ。そんな彼が最近、イクメンパパとして注目されているのは、昨年9月、2週間の育休を取得し、その奮闘ぶりをSNSにアップしたことが話題になっているからだーー。■水泳一筋から、アナウンサーを目指した学生時代 -
瀬戸内寂聴さん 歌手に秘書、知人らが明かす「私の人生を変えた言葉」
2022/01/17 06:00「その人の顔を見た瞬間、どんな言葉をかけてほしいか、私にはわかるの」、天台寺や京都寂庵での法話、インタビューなどで数々の名言を生み出してきた寂聴さん。言葉の達人であるだけではなく、心を癒す達人でもありました。今回登場してもらったのは寂聴さんと縁で結ばれていた人たち。それぞれの「私を救ってくれた寂聴さんの言葉」を教えてもらいましたーー。■「あなたは歌を歌うことで施しをしている」ーー歌手・中村美律子さ -
「苦しみも人生の栄養」乳がんに2度の離婚、南果歩を救った寂聴さんの言葉
2022/01/17 06:00「その人の顔を見た瞬間、どんな言葉をかけてほしいか、私にはわかるの」、天台寺や京都寂庵での法話、インタビューなどで数々の名言を生み出してきた瀬戸内寂聴さん。言葉の達人であるだけではなく、心を癒す達人でもありました。今回登場してもらったのは、いずれも寂聴さんと縁で結ばれていた人たち。それぞれの「私を救ってくれた寂聴さんの言葉」を教えてもらいましたーー。■「苦しいことも含めて人生。すべてが栄養になりま -
「愛子さまは笑わない」雅子さまを傷つけた“心ない噂”の真相
2021/12/25 06:00純白のローブ・デコルテをお召しになった愛子さまが、皇居・宮殿の車寄せにお出ましになると、一斉にカメラのシャッターが切られ、フラッシュがたかれた。一歩一歩、慎重な足取りではあったが、視線を一身に浴びてもその表情は晴れやかだった。頭上のティアラよりも、愛子さまの笑顔は輝いていた──。12月1日、天皇皇后両陛下の長女・愛子さまは20歳の誕生日を迎えられた。そして、5日の祝賀行事では陛下から勲章を授与され -
愛子さま守る“唯一の方法”だった…物議醸した雅子さま「付き添い登校」の真意
2021/12/25 06:0012月1日に成年を迎えられた愛子さま。《本当にお綺麗》《まさしく皇族の品格と美しさ》と、SNS上には絶賛の声があふれ「愛子さまを天皇に」と期待する識者も少なくはない。だが、“天皇の娘”としてお生まれになった愛子さまも、一人の少女であったことに変わりはない。皇室、そして日本を背負うというご覚悟は、いったいどのように芽生えたのか。苦難を乗り越えた20年を追うと、そこにはどんなときも支え合う家族の姿があ -
愛子さま“皇族としての自覚”育んだ「蚕飼育10年」と「平和の作文」
2021/12/25 06:00半年ほど前、宮内庁はある写真を公開した。それは愛子さまがお住まいで育てられた蚕の写真だった。なんと愛子さまは学習院初等科3年生のころに授業で蚕を育てて以来、毎年、卵から孵化させ、何世代にもわたって飼育を続けられているのだという。「宮内庁担当記者でさえ、愛子さまが10年以上も前から蚕を飼育されていたとは誰も知らず、驚きの声が上がりました」(皇室担当記者)養蚕は、明治以降の皇后が代々受け継いできた皇室 -
ワクチン打てず就職もできない“無戸籍者”24時間相談受付のNPO
2021/12/19 06:00「私は、隣にいるゲンさんの代理人で市川といいます。今日、ここに来たのは、今まさに彼の命に関わる状況があるからです。ただ私たちは法律には素人で、正直、わからないことも多いです。だからどうか追い返さないで、まず、どんな手続きが必要かというところから一つひとつ教えてください」12月初旬、大阪市にある韓国領事館。窓口のパーティションぎりぎりに詰め寄り、担当者の目をまっすぐに見ながら熱い口調で話すのは、市川 -
仕事就けず娘と心中も考えた“無戸籍者”のSOS 支援NPOが見た貧困
2021/12/19 06:00市川真由美さん(54)は、奈良市のNPO「無戸籍の人を支援する会」代表だ。法律の専門家ではないと話した市川さんがなぜ、じつは日本に1万人以上もいると言われている「戸籍のない人々」の支援をするようになったのか。それは、ある一人の女性が大きなきっかけだったという。市川さんは奈良市で結婚し、長男長女に恵まれた。そして10年1月に、夫婦でイベント会社「いち屋」を始めた。いち屋を始めて5年ほどしたころのこと -
盟友・寂聴さんに寄せ…作家・澤地久枝「死ぬ準備ができてない」
2021/12/12 06:00高齢者ともなれば、転倒して骨折すると、寝たきりになってそのまま衰えていく場合も多い。「要介護4」の言葉に恐ろしさを感じる人も多いだろう。だが作家の澤地久枝さん(91)はわずか3週間で、寝たきり状態から抜け出したという。「90歳の人が腰の骨を折ったら、社会復帰は難しいのではないでしょうか。でも私は、先月は世田谷、先週は武蔵野と行きたい美術館に行き、絵や写真を見ている。この書斎に上がってきて、原稿を書 -
要介護4から回復!作家・澤地久枝91歳、自民党へ怒りの仁王立ち
2021/12/12 06:00「90歳の人が腰の骨を折ったら、社会復帰は難しいのではないでしょうか。でも私は、先月は世田谷、先週は武蔵野と行きたい美術館に行き、絵や写真を見ている。この書斎に上がってきて、原稿を書こうと思っている。つまり、死ぬ準備ができていないんです」都内の自宅2階にある書斎で、座椅子に腰を下ろしてよどみなく話しているのは、ノンフィクション作家の澤地久枝さん(91)である。1930(昭和5)年9月3日、5人きょ -
西成の劇団むすび「看板女優」になった92歳でゲイのおじいちゃん
2021/12/05 06:00多様性が認められるいまとなっては、LGBTの人たちも当然の権利を主張するようになった。だが、それをひたすら隠して生きなければならない、そういう時代も、ついこの間まであったのだ。そうして、たったひとりで生きてきて92年、いまは大阪・西成にいる。ひとり暮らしだが、もう「孤独」ではない。3年前。家族のように、ありのままの自分を、さらけ出せる仲間と出会ったからだ――。「ほな、これ被ってなぁ」舞台の本番を前