戦後の混乱期、13歳で花を売り始めて68年。最後の“銀座の花売り娘”81歳
記事投稿日:2022/12/04 06:00 最終更新日:2022/12/04 06:00
10年前、「客にピアノを弾かせてくれる店を知らない?」と尋ねられ、紹介したのが縁で今夜も花を買ってくれた紳士と
「お花はいかが? おみやげにいかがですか」赤や黄色のバラを中心にアレンジした花束をいくつも抱え、黒塗りの車やタクシーが渋滞する銀座のネオン街で人びとに声をかけるが、立ち止まるどころか目を合わせてくれる者さえいない。「昔は、花、花ってお客さんが集まってきて大変だったのよ。でもいまはぜんぜんダメね。3千円の花束を千円に値下げしても買わない。みんな余裕がなくなったのね」銀座の...