こどもホスピスの最新ニュース
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死の際で見つけた幸福…1歳9カ月のわが子を看取った女性が始めた「理想のホスピス作り」
2024/03/31 06:00冷たくなっていくわが子の体を抱きしめながら、母の口から自然と出たのは「ありがとう」という言葉だった。生まれてきてくれてありがとう。幸せな思い出をありがとう。私を選んでくれてありがとう。たくさんの「ありがとう」とともに、幼子は旅立った。いま母は、理想のホスピス作りに尽力している。死を待つ場所ではなく、最後まで前向きに生きられる場所を。すべての親子が「ありがとう」と別れることのできる場所を(全3回の1 -
「すごくいいと思う!」がんでわが子を失った母たちが出会い“理想のこどもホスピス”作りが始まった
2024/03/31 06:00【中編】「幸せだね。ありがとう」冷たくなっていく1歳9カ月の息子の体を抱いてから続く「すごく幸せだね、ありがとう」そんな言葉とともに――。2019年1月、ドイツのデュッセルドルフにあるこどもホスピス「レーゲンボーゲンラント」で、一人息子である夕青くんを看取った石田千尋さん(41)。深い悲しみのなかにありつつも、確かに癒しのある空間だったという(全3回の3回目)。■「すごくいいと思う!」理想のホスピ -
「幸せだね。ありがとう」冷たくなっていく1歳9カ月の息子の体を抱いて
2024/03/31 06:00【前編】死の際で見つけた幸福…1歳9カ月のわが子を看取った女性が始めた「理想のホスピス作り」より続く2018年9月、夫の仕事の都合で、ドイツ・デュッセルドルフに引っ越した石田千尋さん(41)。しかし、引っ越しした直後に、1歳半だったひとり息子の夕青くんの体調に異変が出てしまう。複数の病院を受診した結果、下された診断は「神経芽腫」というがんの一種。すでに全身に転移のある「ステージ4」の状態だった。現