「テレビに出たい人間であれば、一度は毎日出てみたいと思うことがあると思うんです。ただ、いざそうなったところで実感はあまりないもので、週間スケジュールがちょっと動いたなという感じですが(笑)。ひとつひとつしっかりやっていかないといけないとは思っています」
そう語るのは、4月にスタートした『村上信五とスポーツの神様たち』(フジテレビ系・水曜深夜0時55分〜)で、初めて単独でのレギュラー番組MCを務めることになった関ジャニ∞の村上信五(33)。『月曜から夜ふかし』ではマツコ・デラックスと激しいトークバトル(!?)を繰り広げてみせ、スペシャル番組で共演したビートたけしからは「器用な人は何をやっても器用」と太鼓判を押されている。
この5月から関ジャニ∞の新番組が2本スタート。個人のレギュラー番組も含めると村上は、ほぼ毎日テレビ出演している。「デビュー」「冠番組」「MC」「スポーツ番組」。やりたいと公言していたものが着々と実現。どんな気持ちなのだろう。
「これはもう、周囲の方々の尽力のおかげです。最初はすべてポロッと言っているようなもので。ありがたいことに、僕の言葉を皆さんがふとしたときに思い出してくれて、声をかけてくださって。それがミシン目みたいにつながって少しずつ線になってきたのかな」
将来をイメージして、そこに向かってやってきたのか、と尋ねると「それができたら僕はもっと売れてますわ」と意外な答えが返ってきた。
「『こういう番組をやりたいから、そのためにこれをしよう』とか、そういう逆算なんてハマったことないですよ。MCをやりたいと思ったとしても、僕がJr.のころは中居(正広)くん、KinKi Kidsのお2人、タッキー(滝沢秀明)がやってましたから、エリートだけができる、サンクチュアリやと思ってました。そのうえ、同期の横山(裕)と(渋谷)すばるは発言のインパクトもすごいし、2人のほうが面白かった。僕は空回りするわ、すべり倒すわ、2人の言ったことをなぞるだけだった、というのはよく覚えています」
ライバルたちの誰にも勝てないと思っていたという村上は、Jr.内で競争率の低かったツッコミ役を見つけ出すことに。
「そのころの僕は“ガヤ”ですよ。にぎやかし役しか立ち位置がなかった。ただ、ラッキーなことに当時のJr.は、みんなボケてなんぼっていう空気があったから、その中でいちばんのツッコミになろうと思ったんでしょうね。いま考えると、それで進行役のほうに進んでいったのかもしれない。気づいたらいろいろやらせていただけるようになりました」
MCとしてメキメキ成長中の村上。快進撃はまだまだ続くことだろう。