(写真・神奈川新聞社)
文化庁は25日、有形、無形の文化財をテーマでまとめ地域の魅力を発信する「日本遺産」に、第2弾として19府県の19件を認定した。昨年の第1弾で認定のなかった東北地方からも「政宗が育んだ“伊達”な文化」(宮城)や「会津の三十三観音めぐり」(福島)など4件が入り、認定は33府県37件に広がった。
県内関係では、▽江戸庶民の信仰と行楽の地~巨大な木太刀(きだち)を担いで「大山詣(まい)り」~(伊勢原市)▽「いざ、鎌倉」~歴史と文化が描くモザイク画のまちへ~(鎌倉市)▽鎮守府 横須賀・呉・佐世保・舞鶴~日本近代化の躍動を体感できるまち~(横須賀市、広島県呉市、長崎県佐世保市、京都府舞鶴市)-が認定された。
今後も毎年認定し、東京五輪・パラリンピックが開かれる2020年までに100件に増やす。
今回認定された遺産の中には、複数の府県や市町村にまたがるものが15件あり、昨年の10件より大きく増えた。
旧海軍の拠点都市をまとめた「鎮守府 横須賀・呉・佐世保・舞鶴」(広島、神奈川、長崎、京都)や「日本磁器のふるさと 肥前」(佐賀、長崎)、「北総四都市江戸紀行」(千葉の4市)などがその例で、共通の歴史や文化を持つ地域の連携が進んだことがうかがえた。
1~2月の公募には、42都府県から67件の申請が寄せられた。昨年選考に漏れ、テーマを練り直して認定を果たした例も複数あった。
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