(写真・神奈川新聞社)
女子バレーボールの日本代表としてリオデジャネイロ五輪に出場する島村春世選手(24)=NECレッドロケッツ=の壮行会が30日、母校の市立橘高校(川崎市中原区)で開催された。晴れ舞台に臨む先輩に対し、約800人の在校生から大きなエールが送られた。
市立橘高女子バレー部は、全日本高校選手権大会(春高バレー)に22回出場、全国高校総体での優勝経験もある強豪。鎌倉市出身の島村選手はキャプテンを務めるなど活躍し、2010年の卒業後に高校のすぐ隣にある実業団・NECレッドロケッツに進んだ。
壮行会では生徒から花束やエール、横断幕が贈られた。島村選手は「私にとって高校は癒やしの場。近いし、今もちょくちょく来ています」とあいさつ。終了後は学食でお気に入りのメニューを平らげた。
高校時代には技術はもちろん、強い気持ちを身につけた。極限まで追い込む練習の日々は「何があったかは言えません」と笑う。県内屈指の逸材も年代別の全日本には縁遠く、実業団でも控えの日々が続いた。ブロックと多彩な攻撃という武器を丹念に磨き続け、13年にレギュラーを奪取。昨年からは主将も任され、代表でも地位を確立した。
負けず嫌いと地道な努力で勝ち取った五輪への道。「日本代表なんて考えたことがなかった。努力をすればここまで来られると思ってもらえたらうれしい」。バレー部の主将・長尾まどかさん(18)は「努力と頑張りを続けることが大事だと教えてもらった。五輪では点を決めてほしいのはもちろんだけど、頑張っている姿を見られるのが一番」と活躍を願っていた。
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