(写真・神奈川新聞社)
東京湾最古の灯台「横浜北水堤(すいてい)灯台」(通称・赤灯台)が立ち入り禁止区域であるにもかかわらず、スマートフォン向け人気ゲーム「ポケモンGO」でアイテム入手場所に設定されていることが29日分かった。管理する海上保安庁は「横浜港の安全を守る現役の灯台であり、一般には公開されていない」と注意を促している。
赤灯台は横浜港大さん橋国際客船ターミナル(神奈川県横浜市中区)沖の港内にある高さ15メートルの赤い鉄塔型の灯台で、1896(明治29)年から点灯を続けている。
港内を周遊するクルーズ船では赤灯台近くを航行する際、ゲーム内で必要なアイテムを入手できる「ポケストップ」であることを船内アナウンスで紹介している。乗客が一斉にスマホをかざすなど、隠れた「名所」になっていた。
第3管区海上保安本部(横浜)は、陸上の施設では調査を済ませていたというが「まさか海の上にポケストップがあったとは。横浜港がポケモンGOの名所になっていたとは知らなかった」と驚いた様子。港内に数多くのポケストップがあるとみられており、立ち入り禁止区域内については運営会社側に設定を削除するよう要請することを検討するという。
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