(写真・神奈川新聞社)
横浜市中区の寿地区で福祉の仕事をしているサッカー指導員らが、地元の子どもたちに手ほどきをする教室が12日、同区の吉浜町公園で始まった。初回は寿福祉センター保育所(同区)の年長園児9人が参加し、仲間とともにボールを追い掛ける楽しさを学んだ。
寿地区の福利厚生を担う寿町勤労者福祉協会(同区)の新規事業で、県内でサッカーの指導に当たっている職員が多いことから、サッカーを通じた子どもの育成を図ろうと企画。地区内にある同保育所に働き掛けて実現した。
手ほどきをした同協会職員の出口淳一さん(45)は、県トレセン横浜N地区U-13(13歳以下)の代表兼コーチを務める。同僚で高校時代の部活の後輩に当たる村田茂儀さん(43)は全国3位に輝いた40歳以上のチーム「横浜シニア」のゴールキーパーで、コーチの経験もある。
園児は競技経験がほとんどないため、出口さんらは大人用のボールを使って模範を見せた後、ボール2個を使ったミニゲームを一緒に楽しんだ。園児らは「楽しかった」「サッカー選手になりたい」と口々に声を上げた。
同保育所の園児の7割は中国をはじめとした外国につながりがある。南雲早苗園長は「地域の人たちと楽しく触れ合うことは貴重な経験になるはず」とほほ笑んでいた。
寿地区ではサッカーは子どもたちに人気のスポーツだ。出口さんは「サッカーを通じて子どもたちに伝えられることは多いはず。いろんな人たちが加わり、世代を超えた交流のきっかけになれば」と期待する。
月2回開催し、同協会で健康体操を指導しているJ3・YSCCの関係者らも今後、協力していくという。
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