(写真・神奈川新聞社)
崎陽軒(横浜市西区)は12日、同市都筑区の横浜工場の見学を8月2日からリニューアルすると発表し、報道陣に新たな見学コースを公開した。6月下旬に稼働した新設の弁当製造の箱詰めライン見学が加わる。シウマイの製造工程に加え、駅弁の定番「シウマイ弁当」の作り方も知ることができるとあって、3カ月先まで予約が埋まる人気ぶりに拍車が掛かりそうだ。
1954年誕生のシウマイ弁当。見学ではまずその歴史やおいしさの秘密をVTRなどで学び、作業エリアに向かう。ガラス越しに目に飛び込んでくるのが、約20人が一列になってシウマイ弁当を箱詰め作業する様子だ。
まずはシウマイを箱に5個詰める。続いて筍(たけのこ)煮、鮪(まぐろ)の照り焼き、かまぼこ、玉子焼き、鶏唐揚げ、あんず-。流れ作業で担当者が次々とおかずを詰めていくと、ぱっと彩りが明るくなる。ふたをして、ひもを結べば完成。生産の効率化を目指し、現在は最終調整中という「ひもかけ機」もすぐそばで運転している。
新設した弁当ラインでは新ライン設置を記念して、22日まで期間限定で販売するメガシウマイ弁当と、MINIプレミアムシウマイ弁当の3種類を、1日計4千個製造。将来は3倍となる1万2千個の製造を見込む。新設に伴い従業員は50人増の300人となったが、さらに30人増員する計画だ。設備投資額は15億円という。
昨年度は2万人が参加した工場見学。改装後は受け入れ枠を1日80人増やす。同社の歴史や弁当のおいしさの秘密、出来たてのシウマイを試食することができるのも魅力だ。崎陽軒の広報・マーケティング部は「より多くの人に崎陽軒の安全、安心の物づくりを知っていただけるとありがたい」と話している。
リニューアルした工場見学の受け付け開始は21日午前7時から。8月2日から10月21日分まで受け付ける。25日以降は、見学日の3カ月前から予約できる。参加費無料。開催日は毎週水、木、金、土曜日。午前9時30分、11時、午後0時30分、2時からの4回で、各回45人まで。所要時間は約90分間。予約・問い合わせは、横浜工場 工場見学担当・電話045(472)5890、またはホームページで。