(写真・神奈川新聞)
店舗などを小田原で古くから栄えた産業文化を伝える拠点とする「街かど博物館」に、新たに小田原市本町3丁目の老舗かまぼこ店「鱗吉(うろこき)」が認定され、22日に同所でお披露目会が開かれた。1998年に地場産業の魅力発信を目指し、3館からスタートした「街かど博物館」は21館となった。
同店交流スペースを「かまぼこ歴史館」とするもので、かまぼこ店としては丸う田代の「かまぼこ伝統館」、鈴廣の「かまぼこ博物館」に続く3館目。
2015年5月、小田原かまぼこ通りに面した駐車場をテーブル式のいろり端のある「たまり場」に改装。近所の倉にあった昭和中期の地域の写真を飾り、かまぼこ製造の木型や付け包丁も展示。認定に際して、写真の説明文を加えたという。
お披露目会で街かど博物館の看板とのぼりを授与された鱗吉8代目の田代守孝さん(42)は「小田原を通り過ぎるだけの街とせず、魅力を伝えられるよう、お客さまと接する時間を大切にしていく」とあいさつ。同館では手作りさつま揚げ体験(6人以上、要予約)も受け付ける。
問い合わせは、鱗吉電話0465(22)1315。
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