(写真・神奈川新聞)
県内地盤のドラッグストアチェーン大手「クリエイトエス・ディー」(横浜市青葉区)が清川村煤ケ谷に開業する小売店「クリエイトS・D清川店」のオープン日が3月16日に決まった。村内にはスーパーマーケットやコンビニがなく、生活利便性確保のために村が2億9千万円かけて誘致。開業に向けて村民の期待も高まっている。
店舗の入る施設名は「きよかわくらし応援館」(平屋建て、売り場面積約790平方メートル)に決定。店の業態は「スーパードラッグストア」で、同社店舗で従来扱う一般用医薬品や化粧品、食料品、日常生活品のほか、村民の代表を集めた利用促進会議から要望の出た雑誌や総菜を販売、コピー機を設置し、来店客が利用できる車いすも置かれる見通し。店内で購入品を食べられるイートインも用意されているという。
村と同社は昨年3月、連係と協力を進める包括協定を締結。同社の出店も盛り込まれていた。村は開業に向け、施設を建設して同社に貸し出す仕組みを採用した。誘致費用には国の地方創生拠点整備交付金(1億800万円)を活用した。
村では日常の買い物も自家用車を使い村外に頼る現状があり、こうした小売店の進出を「悲願」と語る村民もいる。
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