(写真・神奈川新聞)
地震や津波、風水害などの被害軽減につながるシステムや製品、研究成果を紹介する震災対策技術展が8日、横浜・みなとみらい21(MM21)地区のパシフィコ横浜で始まった。大雪などで身動きが取れなくなった車の中で使える便利グッズや自主防災組織向けの災害対応アプリなど、幅広い備えのアイデアが提案されている。9日まで。
車載用の防災セットは、高温時や低温下でも傷まない水やクッキー、携帯トイレ、反射材付きの手袋などのほか、車を置いて避難する場合に連絡先などを書き込めるカードも備わっている。出品した企業の担当者によると、「福井の大雪があったばかりで、来場者の関心は高い」という。
災害対応アプリのコーナーも人気を集めた。今春提供開始予定の自治会や自主防災組織向けのアプリは、災害直後のメンバーの招集や被害状況、住民への連絡などをスマートフォンで発信、共有できるのが大きな特徴。支援を求めたいときは「助けて!」と通知することも可能という。
津波避難用のシェルターや耐震ベッド、天井の落下を防ぐ補強材、水害対策用の止水板や冠水警報システムなども出品。非常食の試食もでき、しっとりとした食感で飲料がなくても食べやすいコッペパン、長期保存が可能なそうめんなどが注目された。
同展は1995年の阪神大震災後にスタートし、今年で22回目。実行委員会によると、国や自治体、研究機関、企業など計214の団体が出展し、専門家らによるシンポジウムやセミナーもある。午前10時〜午後5時。入場無料。
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