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(写真 神奈川新聞)

 

パルコ(本社・東京)は9日、2015年5月に閉店したJR川崎駅東口の「さいか屋川崎店」の解体跡地に、商業施設「川崎ゼロゲート(仮称)」を出店すると発表した。同社は「ファッションを中心にライフスタイルを提案するテナントをそろえたい」とし、来年初秋の開業を予定する。

 

さいか屋川崎店の跡地は約3900平方メートルで、現在は屋外駐車場になっている。地権者のMM投資組合が地上2階建て(延べ床面積約3400平方メートル)の建物を建て、パルコが1棟賃借する。

 

「ゼロゲート」は、同社が大型店の「パルコ」に加え、11年以降に都市部10カ所で展開する新業態の中低層商業施設。川崎ゼロゲートは外壁に約100メートルのガラス張りを用いた店づくりを想定し、同社は「川崎市内では当社初出店。成長が期待される都市であり、街歩きの楽しさやにぎわい創出につながる店づくりを目指したい」としている。

 

市はさいか屋跡地に関し、中長期的にはラ・チッタデッラなど周辺敷地も含めた一体的な再開発を目指している。市を中心にチッタエンタテイメントなど周辺地権者による勉強会も昨年6月からスタートしている。

 

市は16年3月に改定した川崎駅周辺総合整備計画で、駅東口の駅前について玄関口にふさわしい健全な街並みに誘導する方針を明示。さいか屋跡地を含むA地区(約4・3ヘクタール)は、パチンコ店や風俗店などの新規出店を制限する地区計画も定めている。

 

駅東口はさいか屋閉店に続き、商業施設「川崎ルフロン」内の「丸井川崎店」が今年1月に閉店。ラゾーナ川崎プラザがある西口と比べ、地盤沈下が課題となっている。

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