普天間居場所づくりプロジェクト発起人の赤嶺和伸さん=27日、宜野湾市新城
(写真・琉球新報社)
【宜野湾】宜野湾市で平和観光と子ども支援を融合した「普天間居場所づくりプロジェクト」が動き出している。修学旅行生らを対象に市内各地を案内する「命どぅ宝ツアー」を実施し、集めた資金で子どもたちの居場所を運営する計画だ。子ども食堂の機能も含めた居場所「そいそいハウス」を8月中旬に開所するため、準備を進めている。
発起人の赤嶺和伸さん(62)=同市野嵩=は「人権は平和と常に一体だと考えている。現実の普天間を見て平和について考える機会にしてほしい」と語った。
「ツアー」では講師料として1人千円(学生800円)を集め、スタッフが約2時間、普天間市民駐車場や米軍キャンプ瑞慶覧・西普天間住宅地区跡地などを案内する。これまでに県外からの8組が参加した。
居場所「そいそい」は21日、宜野湾市新城で仮開所し、子どもたちが連日15人前後訪れている。夏休み中は午前10時から午後6時まで開き(火曜定休)、8月中旬に正式開所する。
同プロジェクトは子どもたちを見守る大人の支援者や寄付も募っている。今後、インターネット上で資金を募るクラウドファンディングも予定。問い合わせは赤嶺さん(電話)090(8291)8436。
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