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嶽山原地区を中心に見付かった昆虫の標本。今月末の企画展で展示される =5日、沖縄市立郷土博物館 (写真・琉球新報社)

沖縄本島中部にある沖縄市北端の森林地帯「嶽山原(たきやまばる)」を中心に市が2012年度から実施してきた環境調査で、国内で確認されていない約100種類の昆虫が発見されていたことが5日、分かった。新種のアリバチ「クボミツヤアリバチ」も確認された。

 

専門家は嶽山原が米軍嘉手納弾薬庫の緩衝地帯にあり、市街地から隔離されていることで、希少種がその存在を知られないまま生息していたと分析。新種のアリバチが確認されたことについて「非常に貴重な発見だ」と評価している。

 

クボミツヤアリバチは、ハチの専門家の寺山守氏(埼玉県)らによって昨年11月に日本昆虫分類学会の英文誌で報告した。体長は1センチほどで、全身黒色。学名はカタカナ読みで「メトカウチナネンシス」。

 

調査成果は、5日の沖縄市議会9月定例会で森川政寿教育部長が諸見里宏美議員の質問に対し答弁した。 今月28日から、市上地の市立郷土博物館で展示会を開催し、標本などを一般公開する。

 

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