久米島病院でインターンシップを行った移住体験モニターツアーの参加者=11日、久米島病院(写真・琉球新報社)
【久米島】久米島町で医療・福祉分野で働きたい人を対象とした移住体験モニターツアーが10日から3日間、町内で行われた。関東と関西から3組6人が参加。11日には県立久米島病院となでしこ第二保育園でインターンシップを行い、島で実際に働くイメージを膨らませた。
同ツアーは県が2015年度から行っている移住促進事業の一環。昨年度は国頭村や東村など4カ所でモニターツアーを実施。今年は久米島町の他、石垣島と宮古島でも予定している。久米島町では今年5月、町移住定住推進アクションプラン策定委員会を設置。町民ら36人で部会を3回開き、島に必要な人材などについて議論した。医療・福祉の現場で働く人が必要で求人も出ていることから、移住体験モニターのターゲットを絞って募集した。町は、今回のツアーの課題を次年度以降の移住促進の取り組みに生かす考えだ。
モニターツアーには7組の応募があり、選考を経て3組6人が参加した。10日は仲里庁舎で町の概要説明を受けた後、島内を観光し、久米島について理解を深めた。
11日に久米島病院で行われたインターンシップには3人が参加。町の福祉や医療について学んだ。東京都から家族で参加した橋本綾子さん(41)は「伸び伸びと子育てできそうな環境だと思った。久米島病院は、患者一人一人に接することができそう」と感想を話した。(盛長容子通信員)
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