(写真・琉球新報社)
Kiroroの沖縄デビュー20周年を記念した「おかげさまライブ」が11日、宜野湾市の沖縄コンベンションセンター劇場棟で開かれた。沖縄で子育てをしながら全国でライブをしている2人。ファン、家族、相方への感謝を何度も口にした。
デビュー曲「長い間」で始まった。「デビュー時は20年後も歌っているとは夢にも思わなかった」。
同劇場でのライブは11年ぶりで当時は2人ともおなかに赤ちゃんがいた。金城綾乃は「(その後)3匹も出てきちゃった」と笑顔。「仕事ができるのも家族のおかげです」と2人でおじぎした。
「Best Friend」は玉城千春がのどを痛めた時に金城を思って書いた曲。今度は互いに「ありがとうございます」と頭を下げた。
アンコール前の最後の曲は「未来へ」。玉城は「中学生の時、母が死んでしまうと勘違いして『最後の思い出』に作った(笑)」と振り返った。「私たちも母になり、いろんな思いを込めて歌います」
アンコールで披露した新曲「ブランコ(仮)」は子どもを思って作った。「いつかさよならするその日まで 数え切れないほど抱き締めて」と歌う。つい涙ぐんだ玉城に金城ももらい泣きした。
終幕は「花は咲く」。優しい声と大切な人を思う歌詞が自然にマッチした。等身大の人生が刻まれた温かい歌の数々はファンにとってもそばで見守ってくれる「Best Friend」だと感じた。 (伊佐尚記)
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