沖縄県文化観光スポーツ部が23日に発表した2016年の沖縄リゾートウエディング実施組数は、前年比8.6%増の1万5399組となり、5年連続で過去最高となった。国内組数は前年比6.4%増の1万3532組、海外は28.1%増の1867組だった。リゾートウエディングによる来県者数は少なくとも約23万7千人、推計経済効果は約224億9千万円となり、いずれも過去最高を更新した。
県は、ビーチなど自然の中で撮影するロケーションフォト(フォトウエディング)の人気が高まっていることに加え、パスポートのいらない身近なリゾート地として沖縄を選択する国内客が増えていると分析した。一方、海外客に関しては、現地の法律に基づき結婚する「リーガルウエディング」の認知度向上なども奏功しているという。
挙式スタイルはチャペルで挙式する「チャペルウエディング」が最も人気があり、全体の約7割を占めた。写真撮影だけを行うフォト婚は約3割を占めた。リーガル婚が実施された市町村は11市町村で、読谷村が最多の141組、恩納村の107組、国頭村の60組と続いた。全体に占める割合は3%程度と低いが、ビーチウエディングやレストランウエディング、無人島ウエディングなどの需要も増えつつあるという。
地域別で見ると、国内は関東地方からの申し込みが30・9%と最も多く、次いで近畿地方20・2%、中部地方16・7%などとなっている。海外は香港が57%と最多で、台湾29・4%、中国7・6%、韓国2%だった。市町村別挙式組数は、恩納村・読谷村が全体の43%を占め、次いで北谷町、名護市、糸満市と続いた。
調査はリゾートウエディングを取り扱う県内関係企業62社を対象に実施し、回答があった55社の数値を集計した。
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