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菓子の祭典「第27回全国菓子大博覧会・三重」(同実行委員会主催)が14日まで三重県で開かれ、一般菓子のせんべいで最高賞の名誉総裁賞に、那覇市の「ブーランジェリーパティスリーいまいパン」の焼き菓子「琉球世界遺産Sweets識名園るうまんぺい(浪漫餅)」が選ばれた。受賞作には大手の製菓会社の商品が名を連ねる中、夫婦経営の小さなパン屋が開発した焼き菓子が全国の舞台で最高賞に選ばれる快挙を果たした。同博覧会は4年に1回程度開催されている。

 

博覧会は和菓子や洋菓子など6部門別に形や色合い、味、国際性、地域性などを審査し総合点で評価した。識名園るうまんぺいは丸吉塩せんべい屋(那覇市)の焼きせんべいを土台にフランス産の塩を使い、アーモンドをのせたタイプとココナッツをのせたタイプの2種類を販売している。

 

「いまいパン」は、フランスで修行中に出会った今井陽介さん(40)と那覇市出身のあいこさん(40)の夫婦が経営し、地元食材とフランスの食材や技術を生かした商品開発に取り組む。

 

受賞作を開発したあいこさんは「こんな小さなパン屋がもらっていいのかな、とびっくりした。今後も地域の方々が喜び、自慢できるお菓子作りをしていきたい」とにっこり。陽介さんも「これからも地元の物を生かしたい」と意欲を見せた。

 

同博覧会の各部門での名誉総裁賞には県内からこれまでお菓子のポルシェ(読谷村)の「紅いもタルト」、宮城菓子店(石垣市)の「石垣の塩 ちんすこう」、南風堂(糸満市)の「雪塩ちんすこう」、中村製菓(那覇市)の「首里まんじゅう」などが選ばれた。

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