ウー棒とミー棒が合流し、棒を高く掲げる保栄茂の男性ら。会場からは大きな拍手が送られた=8日、豊見城市の保栄茂馬場
【豊見城】6年に1度、酉(とり)年と卯(う)年に行われる豊見城市保栄茂の十五夜大豊年祭が8日、同市の保栄茂馬場で開かれた。中学生から60代までの男性約150人が、300年以上の歴史があるとされる勇壮な「巻ち棒」を披露した。
十五夜は、保栄茂発祥の地である上宜保での祈願からスタート。人々は弥勒(みるく)と共に道ズネーイで馬場に集結。伝統芸能や棒術が披露された。2人で披露するタンカー棒や、三人棒、五人棒など、次々と披露される気迫あふれる演武に、会場の熱気も高まった。
ドラやホラ貝がリズムを刻み「ヒャーヒャー」という独特な掛け声が上がると、男性たちは棒を地面に垂直に持ち直し、一気にウー棒とミー棒の二つの巻ちが完成。さらにミー棒がウー棒に合流し、一つの大きな巻ちが生まれると、盛大な拍手が送られた。
當銘健一自治会長(63)は「保栄茂を出た若い人も6年に1回は必ず戻ってきてくれてうれしい。120点の出来だった」と話した。
男性たちに「ありがとう」と声を掛けていた、保栄茂で生まれ育った當銘トミ子さん(76)は「6年前より人も多く、本当に見事だった。最高に幸せだ」と満足そうに語った。
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