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海外の沖縄県系の子どもたちと肩を組んで歌う大城クラウディアさん(中央)=30日、沖縄県那覇市

 

沖縄県が昨年開催した第6回世界のウチナーンチュ大会の閉会式で制定された10月30日の「世界のウチナーンチュの日」を祝う制定記念祭(県主催)が30日、那覇市のANAクラウンプラザホテル沖縄ハーバービューで開かれた。沖縄県や市町村、経済界、文化関係者ら約230人が出席し、県民と海外の県系人らが心を一つにして絆を深め、沖縄の誇りや文化、ゆいまーる(助け合いの精神)などを継承していくことを誓い合った。

 

初開催となった制定記念祭では、海外のウチナーンチュたちを支えた歌を民謡歌手の知名定男さんや仲宗根創さん、大城バネサさんが歌った。歌手の宮沢和史さん、アルベルト城間さん(ディアマンテス)ら創作芸団レキオスのエイサーの協演も行われ、会場は手拍子で合わせ、盛り上がった。

 

名護市の会場やブラジル沖縄県人会とも映像や音声を中継でつないでの交流も行われ、一体となって記念日を祝った。

 

翁長雄志知事は「世界のウチナーンチュの日を祝い、各国各地でウチナーネットワークの交流の輪が広がっていくことを願う」と期待を込めた。

 

世界35カ国の県系人約500人を取材した、元沖縄テレビキャスターの前原信一さんは海外の県系人に沖縄の伝統芸能や心を受け継ぐ人が多いことにも触れ「世界のウチナーンチュの日を通して逆に私たちがウチナーンチュとは、うちなーの心とは何かを考える日になってほしい」と語った。

 

最後はアルゼンチン生まれで県系2世の歌手・大城クラウディアさんが「世界ウチナーンチュの日」告知CMソング「ミライカナエ」を披露した。クラウディアさんは、沖縄の歴史や文化を学ぶ「ウチナージュニアスタディー」に参加した、海外在住の県系人子弟らと一緒に肩を組み、情感を込めて歌った。

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