(写真 琉球新報)
2017年に沖縄県警那覇署が対応した110番は、いたずらや無言電話などを除く4万7722件(前年比145件増)だったことが3日までに県警のまとめで分かった。
国内最大の繁華街の新宿区歌舞伎町を管轄する警視庁新宿署の約4万3千件を上回り、11年連続で1位となった。県警全体では16万4795件(同22件減)で、那覇署が約3割を占めた。那覇署は110番が多い理由を「観光客の増加や交通量の多さのほか、松山や栄町など繁華街を管轄しているため」と分析している。
通報の内訳は、交通関係が1万1747件(24・6%)で最も多く、続いて免許更新や道を尋ねる緊急性のない各種照会が9103件、要望・苦情・相談が7366件だった。緊急性のない通報は、うそ誤報を含めると全体の34・6%を占めた。県警は緊急を要しない通報は、警察安全相談の「#9110」を使うなど、適正利用を呼び掛ける。
路上寝などの泥酔者に関する通報は6095件で4番目に多く、全体の12・8%を占めた。泥酔者の通報は夏に集中している。
県警全体の受理内訳は交通関係が5万707件(30・8%)で那覇署と同様最多だった。月別では、夏休みで観光シーズンの7〜9月の通報が多く、曜日別では行楽客の多い土日に集中している。時間別では、午後4〜6時が最も多い。携帯電話やスマートフォンからの発信が8割を占め、いたずらや無言電話などは2万6544件あった。
(金良孝矢)
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