X JAPAN北米ツアー直前!カウントダウン ToshIがYOSHIKIへの想いを語る。
いよいよ念願の初北米ツアースタートまで3日に迫ったYOSHIKI率いるX JAPAN. HIDEの映像使用も決まり、メンバーのチークワークは一層強まっている様子。先日、本誌WEBと、9月7日には本誌に登場し、ToshI feat・YOSHIKIという、これからのソロ活動を語ったToshI。朋友YOSHIKIに送った『クリスタルピアノの君』の曲制作とメンバーへの思いを話してくれた。
ToshI
「クリスタルピアノの君」の曲ができたのは4ヶ月前。5月にはこの曲を作っていましたね。いつリリースするかとかはなく、レコーディングに、ミニアルバムの曲を作っており、本当はそのミニアルバムだそうかと思っていたんですけど、そのあとすぐに「クリスタルピアノの君」ができました。それで「ToshIクラブ」でファンに初お披露目したんです。
僕自身が、再スタートを切るときに、YOSHIKIとメンバーをはじめ、本当に多くの方から力をいただき応援してもらったので、今度は僕から発信できることがあれば、恩返しとまではいかないんですけれど、そんな思いで創った楽曲だったので。それでこれをまず出そうかなと。
そしてゆくゆく、これは「ToshI フューチャリングYOSHIKI」という形で、YOSHIKIにピアノ弾いてもらったバージョンを出すかもしれないですし、これからそれをYOSHIKIといろいろ打ち合わせています。もっと本当は早い段階でと思ったんですが、X JAPANのレコーディングが伸びてしまったので、ちょっと少し余裕を持ったスケジュールにして、一応、来年から「ToshI フューチャリングYOSHIKI」は始動しようかと予定しています。
曲が出来たのも、詞と曲が一緒に浮かんできて、日常の中で、車に乗っているときや、英語のレッスンしているときなど、ほんとうに自然な形に素直に生れました。「YOSHIKIのこと書きたいな」という気持ちがまずあって。「君のピアノ弾く」という詞とメロディが、車に乗っているときに浮かんだんです。歌詞も全部実話なので(笑)。
YOSHIKIとの思い出での中でも、いちばん印象に残っているのは、・・・・・・うん、やっぱり、離れるときですね。YOSHIKIから訣別をして、離れるときの心情ですか……。「ダリアツアー」というツアーの東京ドームで、僕は号泣をしてるんですよね。それをたまたまYou Tubeかなんかで見て、「そうか、このとき、自分でもうやめると決めていたから、『これが最後』と思ったんだな」と、そう思ったんですよ。
当時は、ラストコンサートはまだ決まっていなかったですから。
だから、これでもう最後なんだな~と胸がいっぱいになって。いろんなことが走馬灯のようになって、YOSHIKIとも最後なんだなというそんな思いを思い出したり……。そして、いろんなことを超えて、YOSHIKIのサポートをもらい、こうしてまた一緒に歩みはじめることができる。お互いがいろんなことを経験して、まぁ“ヨシキっちゃう”じゃないですけれど、いろんなことが本当に押し寄せてても、やっぱり、それでも前に向かっていくと。やはり何か本当に歌詞にあるように、何かいろんな恐い思いをしてきたので、これ以上、恐いことないんだという(苦笑)。
もう前に進むだけです。
YOSHIKIをはじめ、X JAPANのメンバーの自分たちがぶれずに目標を持ち、まっすぐに純粋な気持ちで進んでいたらと思います。もちろん、いろんなことはありますけど、そこに今は、みんなが本当にぶれがないので、しっかり前に進んでいける。
「まぁ何でも来いよ」と、いう思いなので、まぁYOSHIKIと2人して心強くお互い、いろんな愚痴をいいながら、最後がもう「やるしかないよね」と、「ヨシキっちゃうしかないよね」と、いつも最終的には、話が終わりますね(笑)。
だからこれからのX JAPANのバンド活動も、こういういろんな活動も本当に前を向いて、ただまっすぐに歩んでいきたいと思います。
8月に出演したシカゴの「ロラパルーザ」でも、トラブルが続出する中でのライブをこなしたメンバー。
そうですね、YOSHIKIの気合の入り方がすごくて、これじゃ絶対、(違うカウントで)入るんじゃないかと思っていたら、やっぱり入りましたね(笑)。たまにあるんですよ。なんか以前、最初に「X」をもってきたときも、あまりにも気合はいりすぎて、ぜんぜん違うところでカウントは入ったりして(笑)。
あのとき(シカゴで)は全員トラブリましたからね。
と、いいながらも、余裕の笑みを覗かせるのはX JAPANの自信なのかもしれない。
まぁそのシカゴの前に、ロスアンゼルスでビデオ撮影があったり、YOSHIKIと2人でパリに行ったりして、ヨーロッパ・アメリカ・・・アジアは少し回りましたので、その手ごたえは、こういう感じなのかと少し捕まえましたし。実際、いろんなトラブルあった中でも、うーん、まぁそうですね。
もともとアマチュアなので(笑)、もちろん、今はアマチュアじゃないですけど(笑)。アマチュア時代というのは、そんなのは当り前で、それでも、「やるしかない」ので、そういう意味でも新たな新人の気もちで、「やる!」と。それでどんなトラブっても、完璧に見せられることだけがロックじゃないというか。
内側から出てくるものが伝わったときに、それがトラブってようがなんであろうが、たとえこれがひっくり返ってようが、伝わるものっていうのは、さっきの「クリスタルピアノの君」じゃないですけど、言葉ではないし、それを改めてシカゴで確認したと思うんですよね。
そして、シカゴの会場で、どんどんX ジャンプする人が、徐々に広がっていったというか、伝わっていった感じがステージからすごくリアルにわかりましたので、いろんなものを超えて、音楽というのは伝わり、そして染みていくというのを、アメリカで感じられたのですごくよかったです。
自分にとっても、まず歌の寿命。そう長くないかなと。寿命が長くないというのはちょっとおかしい表現かな。うーん。X JAPANでやれること、また自分としてもやれることって、いつまで歌えるかわからないから、取り合えずこの2年ぐらいで、これはYOSHIKIとの話しでもあるんですけど、やるだけやろう!と。
だからある種のゴールを定めて、これぐらいねって。それがまた先に続くかもしれませんけれど、取り合えずはこの2年でどれだけ勝負できるか、やってみようっていう。そういう自分の中での思いがあるのでだったらもういろんなことあるけども、もう区切って、そこまででどこまで行けるか、余計なことまきちらしながら、進んでいくしかない。まぁ「強行突破」でしょうね。
そういう思いがあるので、そこがビーンとまっすぐとりあえず行こう! という感じなので、目標が定まっているというかな。そんな思いを持ちかけぬけようと!ぼくたちは、ヨシキるだけです!!(笑)
一時は失った声も、今がいちばんの調子の良さというToshI.
北米ツアーに向けた気合も十分! 準備万端で「強行突破」!!