[E:note]楽器に絵を描いてみようと思ったのは?
石野田: おもしろいかなぁ…って。前回、去年も個展を開いていて、そのときは絵を描いて、その絵に対して曲をつけてひとつの作品、という内容だったんです。今回は、もうちょっとレベルアップしよう!と。楽器に絵を描いて、その楽器で歌を作ったら、もっと面白いんじゃないかなぁと思ったんですよね。個展会場で作品として売っていたんですけど、完売しちゃって、私の手元には1本も残っていないんです(笑)!! 1本5万円から25万円、もとのギターが高いものもありますからね、でも、売れたことに、けっこうビックリしました(笑)。もともと、昔、ひらがなの「いしのだなつよ」時代からギターケースにペイントして、それを路上ライブをやるときの看板代わりにしていましたからね。しょっていれば、キャンペーンに行っても宣伝になるし。
[E:note]キャンペーンといえば、7月にリリースしたシングル『クローバー』を出されたとき、とても変わった宣伝活動をおこったそうで?
石野田: 京都で、ヤサカタクシーという、四つ葉タクシーで有名な会社があるんですよ。ふつうのクルマは三つ葉なんですけど、1,400台あるうちの4台だけ四つ葉がペイントされていて、見れば、乗れば、幸せになると言われているんです(笑)。それで、そのタクシー会社さんとコラボレーションをして、特別ラッピングカー『724クローバー号』を作ってもらいました。
[E:note]すご~い!!
石野田: 4台の四つ葉のクローバーのうちさらに1台だけ、一葉ピンクの四つ葉のラッピングドアがある、石野田奈津代スペシャル仕様車。出会う確率が1,400台の1台!この夏、当初1ヵ月間の予定が好評で、約2か月間、724クローバー号が京都の街を走っていたんですよ。
[E:note] 『クローバー』はオリコンインディーズシングルチャートで8位にランクインされたんですよね。この曲はどのように出来上がったんですか?
石野田: 周りに「毎日つまんない」、「楽しくない」と思っている人 がたくさんいて。世間の動きを見ていてもそういう人が多いような気がするし、もったいないな、と思ったんです。もともと私、四つ葉のクローバーを見つけるのが得意で、クローバーを見かけると探しちゃうんですけど、探すと四つ葉のクローバーって意外と見つかるんですよ。でも、探したことのない人は、あるわけない!って思っていて、きっと、毎日面白くないと思っている人も、幸せを探していないんじゃないかなぁと。幸せは自分で作れるし、見つけられるものだから、気づいたほうが、ぜったい毎日楽しくなる!! そう思って『クローバー』という曲を作りました。なんで、クローバーの一葉だけピンク色でハートになっているか、と言うと、三つ葉に自分の心(ハート)を足すと四つ葉になる! たとえば三つ葉な人生でも、自分のキモチ次第、もう一個、自分の心をそこにプラスすれば四つ葉になる、ハッピーになれる、そういう想いを込めたんです。