アコーディオンを抱えた歌姫、中山うり。

音楽好きの一家で育ち、ブラスバンドでトランペットを演奏していた彼女が愛したのは
ルイ・アームストロング。
天才トランペッターの奏でる音色と、心躍るようなサッチモのスキャットが
中山うりの原点なのか!?

彼女から生まれる作品は、ジプシー・スウィング、タンゴ
異国の香りと、どこかノスタルジックな気分にしてくれる……。

音楽とともに見るものの心をくすぐるルックス
うり、とは芸名。その理由は「幼いころから“うり”って呼ばれていた」からだそう。

彼女をもっともっと知りたい人は、ライブに足を運ぶのがいい。
うりちゃんのミラクルヴォイスはきっと貴方の耳を捉えてやまないだろう…。
(撮影/徐 美姫)

015 [E:note] アコーディオンを始められたのは何歳くらいからなのですか?
うり: アコーディオンは大人になってからですよ。20歳くらいで歌を始めまして、マイク1本でステージに立っていた時期もあるのですけど、ピアノの伴奏を人に頼むのがだんだん面倒くさくなってきてしまったんです……(笑)。自分で全部できたら良いなあと思ったとき、やるんだったら面白い楽器がやりたいなぁと考えまして、その候補に上がったのがアコーディオンでした。楽器屋に足を運んで、実際に楽器に触れさせてもらったときに初めてピンときたんですね。

[E:note] 直感で?
うり: なんとかなるんじゃないかな、って(笑)。それからは独学ですね。先生に就いて勉強しようかなあと思ったこともあったんですけど、遠回りするのもいいかなぁというのもありました。薄っぺらい教本に書いてある左手のボタンの配列やコードネームを読みながら、といっても、あまりコードネームとか読めないので、自分の耳を頼りに覚えていった感じですね。

[E:note] アコーディオンをやり始めたことで、目標となるアコーディオン奏者ができたということは?
うり: 楽器を持つ前に知っていたのはcobaさんくらい、むしろアコーディオン奏者をまったく知りませんでした。楽器を買って、技術を習得するためにアコーディオンが入っている音楽を聴きあさって、それからですね、アコーディオン奏者に関心を持ったのは……。

[E:note] 人前で演奏できるまでにどのくらいの期間があったのですか。
うり: それが、買って3ヵ月後にライブをブッキングしてしまったんですよ。デビュー日を先に決めてしまったんですね、なぜか(笑)。

[E:note] トランペットも演奏されるのですよね。
うり: トランペットは小学校からやっていました。地元はブラスバンドがわりと盛んだったので、ブラスバンドに入りたい! 何でもいいから楽器をやりたい! って思ったのが小学生の高学年のころ。クチビルが器用だと音階が出しやすいらしいのです。私がわりと早く「♪ドレミファソラシド~♪」と音を出せたもので、「お前はトランペットが向いている」と。本当はパーカッションがやりたかったんですけどね(笑)。

[E:note] ライブではアコーディオンとトランペット、どちらの楽器を演奏されることが多いのですか。
うり: ライブではアコーディオンを持って歌っているスタイルなので全曲だいたい弾いていますね。トランペットは、20曲あったら吹くのは半分くらいでしょうか。

[E:note] そもそも20歳くらいで、歌をやりたい! と思ったのはどうして?
うり: 高校を卒業して、一度、美容師の道を目指したとき、中途半端にやると美容師の技術もなかなか習得できないと思って、音楽をスパッと止めたんです。だけど、2年間まったく音楽に触れずにいたら、やっぱり何か足らない、という気持ちが出てきまして、気晴らしにやろうかなぁという感じになりました。

[E:note] それから、まずは何にとりかかったのですか?
うり: 「歌いたい!」と思ってから急に歌詞を書き、曲も作り始めて、仕事をしながら1ヶ月で4曲くらい作りましたね。で、なんとか形を作った後は、近所の仲の良い友達を「ピアノを弾いて!」って誘い、こそこそ夜中に練習していました(笑)。それからすぐにライブをやりましたね。

[E:clip] 明日は、吹奏楽部時代や初ライブのときの懐かしい思い出をお届けします[E:shine]

[E:pen]中山うり公式ページ: http://www.worldapart.co.jp/uri/index.html

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