[E:note]従兄弟のお子さんを養子に迎えましたが。
マリーン:そうなんですよ~。4歳と2歳。もう元気!
お母さんになるってこんなに楽しいとは。もともと子供は大好きなんですけど、ここまでエンジョイするとは思ってなかったんですね。でも、すごーい楽しいです。
[E:note]お子さんはマリーンさんと一緒に住んでいるんですか?
マリーン:そうです。上は男の子、下は女の子で。
上の男の子の名前は、私の名前「マリーン」の男版。下の女の子は、私の名前「マリーン」を持たせたくて、そこに愛という意味も含めて名付けました。
でも、病院に行くとなぜかみんな娘を「マリーンさんマリーンさん」って呼ぶんですね。
私は逆に、健康保険は「マリンピー」になってるから、「マリンピーさん」って呼ばれて(笑)。
私にはミドルネームがあって、そのイニシャルがPなんですよ。日本名なら、姓・名、両方入るんですけど、ファーストネーム、ミドルネーム、ファミリーネームの3つの名前だと入りきらないんです。そうするとマリンピーしか入らない(笑)。
最初はいやでいやで、保険事務所に変えてもらおうかと思ったんだけど、「マリーン」だけだとみんな振り返る。「マリンピー」だと気付かれないからいいかって。うちの女の子も、みんな「マリーン」って呼ぶんですよね。
[E:note]お嬢さんは「マリーン」がミドルネームになるんですか?
マリーン:外国ってね、結構多いんですよ。ファーストネームが2つ3つもあるっていうか。私がもしもこの世の中を去っても、親の名前を持ってる、と思ってつけたんです。
[E:note]聞いているだけでとてもうらやましいご主人と、かわいいお子さんを迎えられて、アーティストとして表現に変化は。
ありますね~。あると思いますよ。
自分では気付かないんですけど、まわりからは言われます。「やさしくなった」とか「味が出てきた」とか……。私は特別それはないと思うんですけど。
ただ、人間としては丸くなりました。
自分はずっとやさしいって思ってたんですけど、昔は私を生意気と思ってた人もいたみたいなんです。でも、私は「えー!」ってショックでした(笑)。
「自分の身体に生意気なんてない」と思ってたんですけど、第三者からみると、結構生意気だったみたいで。
それが30代40代と、だんだん三角から四角くなって、やがて丸くなった、みたいな……。
変わってくるみたいですね。
撮影/永田理恵[E:camera]
取材/吉田知美[E:pencil]