牧田哲也 「東京国際映画祭」のイケメンPR部隊に大抜擢された心境は?
TIFF BOYS:左・佐藤永典(21)、中央・牧田哲也、右・竹内寿(17)
24回目を迎える『東京国際映画祭』(以下、TIFF)が22日(土)より始まる。
今年、TIFFをアピールするために結成された応援団が『TIFF BOYS』だ。
メンバーは牧田哲也、佐藤永典、竹内寿といういま注目のイケメン3人衆。
『信じよう。映画の力』というメッセージとともに、TIFF BOYSが今年の映画祭を盛り上げる。
3人の中でもお兄さん格の牧田哲也にTIFFについて、そして自身について話をうかがってきた。
――TIFFを盛り上げるために結成された『TIFF BOYS』が、どのような活動をしているのか教えてください。
「キャッチコピーに『信じよう。映画の力。』とありますが、僕自身、映画の力って本当にあると思うので、僕たちが映画祭や上映作品の情報発信をして、興味を持っていただけるようなPR活動をしています」
――メンバーについてお聞かせください。
「僕と、佐藤永典くん、竹内寿くんの3人から構成されています。3人のなかにも世代差があるので、それぞれの世代にTIFFについて伝えていけたらいいなと思っています」
――牧田さんは3人のなかでいちばん年上ということで、まとめ役みたいな立場なんでしょうか?
「そうですね。まとめられる自信はないんですけど(笑)、年上ということで3人でうまくバランスをとっていければなと」
――プライベートでこれまでTIFF に行ったことはありますか?
「ないんです。それで今回TIFF BOYSに参加させていただき、勉強していくなかで、いろいろな部門や、作品が選ばれていく過程、祭典ができあがる過程を学ぶことができました。今年は公式オープニング上映作品『三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船』に出演したミラ・ジョヴォヴィッチさん、特別オープニング上映作品『1911』で監督・主演を務めたジャッキー・チェンさんらが、グリーン・カーペットに登場される予定なんですよ」
――すごい面々ですね! 個人的にも楽しくなっちゃいませんか?
「そうですね。映画祭は世界的スターを肌で感じられるところがいいですよね。日本という国を応援してもりあげてくれる気持ちが強くての来日ということで、その気持ちをとても尊敬しています」
――牧田さんは今年、映画『アベックパンチ』で初主演を務められましたが、これまでに出演した作品が、TIFFを始めとする映画祭で上映されたことはありますか?
「まだないんです。ですので、僕もグリーン・カーペットを歩いてみたいというのが夢なんです」
――今回の映画祭で、個人的におすすめの作品はありますか?
「『キツツキと雨』という、役所広司さんと小栗旬さん出演で、沖田修一監督の作品です。沖田監督の映画『南極料理人』が好きで、同じ監督がつくられたということと、出演者が豪華なので気になっています。あとは『チェイサー』をつくったナ・ホンジン監督の『哀しき獣』が楽しみです」
――映画鑑賞はお好きですか?
「そうですね。もともとは倉本總さん、山田太一さんの作品を観るのがすごく好きで、こういう仕事をするまえにもっと映画の作品を知らないといけないなと思って、たくさん作品を見た時期がありました。途中から、仕事のために見るという義務感のほうが強くなってしまったときに、少し距離を置きましたけど、最近また見始めています」
――最近、見た映画で好きな作品は何ですか?
「最近よく見るのは、小津安ニ郎監督の作品です。小津さんの作品は、家族や撮影された当時の日本が描かれていて、いろいろと知ることができます。たとえば、いまでは普通に恋愛が存在しているけど、かつてはお見合いのほうが当たり前で、親に紹介された人と結婚するという……、そういうことがすごくカルチャーショックで」
――小津作品は当時の様子を知ることができますもんね。
「そうですね。それに家族関係・家族愛、親に対する想いについて描いたものが多いので、そういう作品が好きなこともあって。以前の文化などを、数十年後の僕が知ることができるというのは、映画の持つ力だなと思います」
――ここから牧田さんご自身についてうかがっていきたいんですけど、D-BOYSに所属してどれぐらいになりますか?
「5年経ちましたね。年齢的にも勝負どきだと思います。役者を始めたのも遅かったですし、器用ではないので、いろいろ経験して、ひとつずつ段階を踏んでいって仕事していきたいと思っています」
――大学を卒業されてから、芸能界へ入られたんですよね。
「そうなんです。目立ちたがり屋ではなかったんですけど、漠然とテレビの世界に興味を持っていました。事務所に入ったときはすでに22歳でした。マイペースなんですよね。でも、重ねていくことで見えてくることがあるので、今後も経験したことをじっくりと役柄へ反映できたらいいなと……」
――今後、役者としてどんな活動していきたいですか。
「夢は、自分が出た映画が映画祭に出品されること。こういう仕事をしているからには、僕が何かを発信することで、いろんな人がいい影響を受けてくれたらすごくいいなって思うんです。そのためには、より多くの作品に出て、1人でも多くの方に認知してもらって、そして作品や自分自身の持つメッセージを伝えられたらいいですよね」
――どんな俳優さんになりたいですか?
「『説得力』のある役者になりたい、とすごく思っています。演技を見て、納得してもらえるような役者さんになりたいですね。いろんな経験をして、俳優として着実に完成していきたいです」
――今後の出演作品について教えてください。
「10月9日より公開されている映画『ヴァンパイア・ストーリーズ CHASERS』と、11月から公開の映画『シェアハウス』が公開されます。『シェアハウス』では、吉行和子さんはじめ、ベテランの共演者さんに囲まれて仕事をさせていただきました」
――では、最後にTIFFのPRを読者にお願いします!
「TIFFだけで上映される貴重な作品もあるので、チェックして気になった作品がありましたらぜひ足を運んでいただきたいです。あと、エンターテインメントって明日への活力へつながりますし、映画で学べること、映画で経験できることって、たくさんありますよね。『映画の力』というものを会場で体験していただけたらうれしいです!」
まきた・てつや★
84年6月7日生まれ、愛知県出身。若手男性俳優集団D-BOYSのメンバー。おもな代表作に映画『アベックパンチ』(主演)、ドラマ『クローンベイビー』(TBS系)などがある。公開中の映画『ヴァンパイア・ストーリーズ CHASERS』、11月~映画『シェアハウス』に出演。
第24回東京国際映画祭
TIFF TOKYO INTERNATIONAL FILM FESTIVAL
10月22日(土)~30日(日)
www.tiff-jp.net
TOHOシネマズ六本木ヒルズ
TOHOシネマズシャンテ
シネマート六本木