「さあ、ショータイムだ!」の決め台詞で人気を集めている平成『仮面ライダー』シリーズ14作目『仮面ライダーウィザード』。テレビドラマは9月より放送中だが、毎年12月には、前ライダーと現ライダーが共演する劇場版が公開される。仮面ライダーウィザード/操真晴人役を演じる白石隼也に、見どころを聞いた。
しらいし・しゅんや★
90年8月3日生まれ、神奈川県出身。07年、第20回ジュノン・スーパーボーイ・コンテストで準グランプリを受賞。08年、映画
『制服サバイガールⅡ』で俳優デビュー。おもな出演作に映画『GANTZ』2部作(11年)などがある。12月15日公開の映画『たとえば檸檬』に出演。
映画『仮面ライダー×仮面ライダー ウィザード&フォーゼ MOVIE大戦アルティメイタム』
監督・アクション監督/坂本浩一
12月8日(土)~、全国公開
「ウィザード&フォーゼ」製作委員会(c)石森プロ・テレビ朝日・ADK・東映
――劇場版の『仮面ライダー』シリーズは、いつも豪華ゲストが出ることで知られていますが、『仮面ライダーウィザード』にはどんなゲストが出演するんでしょう?
「前作の『仮面ライダーフォーゼ』のほか、かつての特撮ヒーロー『イナズマン』や『美少女仮面ポワトリン』など、いろいろなキャラクターが登場するので、幅広い世代の方々が見ても楽しめる内容になっています。坂本浩一監督がアクション監督も兼任しているので、迫力のあるアクションシーンが見どころですね。僕も完成作を見て、改めてすごいと思いました」
――アクションシーンは大変ではなかったですか?
「ウィザードは、すごく立ち回りがきれいで優雅なので、それを変身前の晴人と結びつけていくのが難しかったです。現場では、坂本監督やスタントチームの方々からアドバイスを聞いたりしました」
――9月からテレビドラマの放送が始まっていますが、操真晴人はどんな性格の男の子なんでしょうか?
「過去に過酷な状況を乗り越えてきたんですが、仮面ライダーになって、人々に希望を与えていくというキャラクターです。陰もありながら、その陰を見せないで明るくふるまっているところがあって」
――白石さんとの共通点は?
「晴人は、割と自分の主観で物事を見ないところがあるんですが、そういうところは似ているような気がします。それと、物怖じしないところや、ちょっとしたことでは怒らないところも似ていると思います」
――如月弦太朗(仮面ライダーフォーゼ)は、学ランにリーゼントと派手なルックスでしたけど、晴人は現代っ子のおしゃれをしていますよね!?
「そうですね。でも、わりと個性的な服を着ているときもありますよ(笑)」
――ドラマ・映画ともに初主演作となりますが、仮面ライダーウィザードを演じることが決まったときのお気持ちは?
「小さいころ、サッカーをしていたこともあり、『仮面ライダー』の放送日が試合と重なったりして、見る機会があまりなかったんです。でもあまり見ていなかったからこそ、得ることがすごく多いです」
――得ることとは、たとえば?
「アクションがあったり、CGを使ったり。変身シーンがあるドラマというのも、あまり体験できないですよね。それから、子供が楽しめる内容にしないといけないので、分かりやすいところは分かりやすくしないといけないとか。いろいろと勉強になります」
――テレビドラマの放送が始まって、チビッ子から声をかけられたりしませんか?
「本当にびっくりします。歩いていて『ウィザードの人ですか?』とか『晴人ですか?』とか、親御さん世代の人も声をかけてくださって。『息子が大好きなんですよ』とか。あとは、仮面ライダーファンの男性の方からも声をかけられることがあって。男性のキラキラ輝く目というのはなかなか見られないですからね」
――今後は、どんな俳優になりたいですか?
「今はまだ、自分の道を決める段階ではないと思うので、いろんな可能性を探っていきたいですね。『これだ!』と思えるものに出会えたら、そこで勝負していきたいと思います」
――では最後に作品のPRをお願いします。
「仮面ライダーウィザードは、絶望を希望に変えるヒーローです。本当に今、『希望』という言葉をよく耳にしますよね。とくに震災があって、僕たちにとっても『普通』の基準が変わったと思うんです。ウィザードはそういう気持ちをダイレクトに投げかけてくるし、希望へ導いてくれる。子供が楽しめる作品を目指していますが、大人の方々にも共感してもらえて、何かを感じてもらえる作品だと思います」