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めっきり過ごしやすくなりましたが、ご機嫌いかがですか? 片岡愛之助でございます。

 

大阪松竹座で上演中の『もとの黙阿弥』、早くも中盤を過ぎました。絶好調です!

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「貴族の弟の僕が、書生と入れ替わっているシーンです」
大阪松竹座『もとの黙阿弥』(C)松竹

 

僕の公演には必ず見にきてくださり、楽屋にもいらしていただけるありがたいお客様がいらっしゃいます。ハイヒールモモコさんです。歌舞伎公演のときは「和服で歌舞伎を見に行く会」を主催していただき、お友達もお誘いいただて来てくださるんです。

そんなモモコ姉さんには、お仕事面でもお世話になっております。

今年1月、僕は2週にわたって大阪の毎日放送で23時53分から『純愛ナイトクラブ 夜の愛之助』というタイトルの生放送番組をさせていだきました。念願のバラエティ番組、初のメインMCでした。

歌舞伎公演の最中に、生放送ですからね。やっぱりそれなりの不安がありました。それで「ぜひ助っ人を!」と僕からゲスト出演をお願いしたのが、モモコさんでした。

番組には、いっぷう変わった対象を何よりも愛している方々に登場してもらい、VTRを見てから話を伺うという内容で、笑いあり、お色気ありの、深夜にふさわしい内容でした(笑)。

当初の企画では、普通のトーク番組のMCだったんです。でも、それじゃあまりにフツーでしょ?(笑)

ですので、僕から提案させていただいたのは、昔、深夜に放送されていた「11PM」のような、お色気ありのバラエティ生放送でした。

なぜ夜中の開始だったのか。僕は舞台に出演しているときは、だいたい夜の部のお芝居が終わるのが21時ごろ。それから食事に行き、家に帰って、シャワーを浴びたり、なんだかんだ、リビングでくつろいでテレビをつける時間が23時過ぎなんです。

いろいろチャンネルを換えてザッピングするんですが、見たい番組が少ないな、と。

そう思っている方は、僕だけじゃないはず。じゃあ僕がつくればいいんだ、と思い立ったわけです。

ゲストコメンテイターを誰にしようかと話し合っていた段階で、僕から唯一お願いしたのが、モモコ姉さんを入れてくれ、ということでした。

番組はエキサイティングでしたよ。スタッフも出演者の方々も、みなさん張り切ってがんばってくださいました。

生放送の会場は、歴史を感じさせる生バンドが入ったグランドキャバレーのようなスタジオから。

僕とずんの飯尾和樹さんがキャバレーのエントランスからホールに入っていくシーンから始まり、いざ中に入ると金粉を全身に塗った金粉ダンサー2名が生演奏に合わせ妖艶なダンスをステージ上で踊っている。そこへお神輿にかつがれた僕が入っていくという衝撃的な番組オープニングでした。

男装の女性タレントがファンの女性に“壁ドン”をしたあと、女性にもどった姿も披露していただいたり、こけしラブの女性達が“こけし愛”を熱く語ったり、“夜の愛之助”にふさわしい内容がズラリ。

そこで、こけしラブの女性が4人、憧れのこけし作家に会いに行くというVTRが流れました。

映像明けのモモコさんが4人におっしゃったコメントが秀逸でした。

「あんたら出会えてよかったなぁ。世界であんたら4人だけやで、こけし好きの女のコなんて」

もうホール中、大爆笑です。

この瞬間、僕の勘は間違いなかったなと思いましたね。モモコさんのすごさを改めて痛感させていただきました。

そんなモモコさんが毎回毎回、大阪で僕が芝居をやるたびに見に来てくださる。もう感謝、感謝です。

 

そして今週のテレビ番組です。今週の見どころ、BS日テレ『片岡愛之助の解明! 歴史捜査』(木曜日21時~)9月17日の放送は、「武田信玄~死のミステリー」を放送します。

信玄は、大河ドラマに2回も取り上げられている戦国武将。

歌舞伎にも、彼の息子の許嫁で、歌舞伎の“三姫”のひとりとしても有名な八重垣姫が登場する、『本朝廿四孝』など、信玄ゆかりの作品がございます。

「風林火山」という言葉も有名ですよね。大河ドラマ「風林火山」では、親しい市川猿之助さんが信玄を演じました。

彼は忽然と歴史から消えてしまったような印象が強いのですが、実際はどのような死が彼を襲ったのか、どうぞご期待ください。

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『片岡愛之助の解明! 歴史捜査』
「江戸城禁断の女の園!大奥重大事件の真相を追え!」より(C)BS日テレ

 

大変な災害に遭われた方もいらっしゃると思います。お気を強くお持ちください。

 

片岡愛之助

 

プロフィール

1972年3月4日生まれ。’81年12月、十三世片岡仁左衛門の部屋子となり、南座『勧進帳』の太刀持で片岡千代丸を名乗り初舞台。’92年1月、片岡秀太郎の養子となり、大阪・中座『勧進帳』の駿河次郎ほかで六代目片岡愛之助を襲名。’07年12月上方舞・楳茂都流の四代目家元を継承し、三代目楳茂都扇性(せんしょう)を襲名した。

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