女優の大地真央(54)が20日、東京・水道橋のJCBホールで、主演ミュージカル『マイ・フェア・レディ』の千秋楽公演を行い、20年間演じ続けたイライザ役を卒業した。同公演をもって卒業した大地は「感無量。ちょうど“ハタチ”ということで親離れ、子離れという思い。区切りの20年」と晴れやかな笑みで振り返り、最後の公演後は「涙、涙で目が腫れて、とめどなく嬉し涙が溢れ出ました」と話した。単独主演615回はミュージカル女優として最多記録。38分間におよぶカーテンコールでは歴代出演者も駆けつけ、花束を手渡した。大地は「最終日にこんな素敵なキャストの皆さん、たくさんの方に見納めいただいて本当に嬉しく思っています。イライザに出会えて本当に幸せでした」と挨拶した。大地は、この20年間、同じ衣装を着続けるためにスタイルを維持し、「(舞台が)始まると、そういうモードになって、大丈夫になっていくんですよ」。卒業に「寂しくないわけじゃない」と未練は残しつつも「『マイ・フェア・レディ』はこれからも続いていく名作だと思う」と語った。(撮影:小山伸正)