17日、東京・渋谷のNHKで芸術家・岡本太郎の生誕100年企画ドラマ『TAROの塔』の完成披露試写会が行われ、出演者の松尾スズキ(48)、常盤貴子(38)、田辺誠一(41)、寺島しのぶ(38)が出席した。同ドラマは、岡本太郎の知られざる生涯を初映像化。彼の誕生から、1970年に日本万国博覧会で傑作『太陽の塔』を完成させるまでを軸に、女流歌人の母・かの子(寺島)と人気漫画家の父・一平(田辺)との破天荒な家族模様や、太郎の秘書で後にパートナーとして養女となる平野敏子(常盤)との出会いを描いた物語。主演の松尾は「太郎さんのキテレツなイメージに引きずられて演じた方がいいのか悩みましたが、太郎さんの“対局主義”という言葉にあるように、脚本から僕が感じ取ったイメージと2つをぶつけ合うことでエネルギーを発散させようと思いました」と話した。前日に完成した第1話の映像を見たという常盤は「私の最後のセリフに『何だ、これは』ってぼう然とするシーンがあるんですが、まさに今そんな気持ち。初めて目にするような、事件のようなドラマになると思う」と見どころを語った。(撮影:江口明裕)