28日、東京・恵比寿のウェスティンホテル東京で、スペンス映画『八日目の蝉』の完成会見が行われた。会見には、主演の井上真央(24)をはじめとするキャストの永作博美(40)、小池栄子(30)、森口瑤子(44)、原作者の角田光代(44)、成島出監督(50)が出席した。物語は、不倫相手の赤ん坊を誘拐した女性の逃避行と、誘拐された女の子の成長してからの姿を通して『母性」や『家族』を問う内容となっている。主人公を演じた井上は「日々、壁にぶち当たりながら、苦戦しながら演じさせていただきました。」と役作りは大変だったようだ。撮影を振り返り、「小豆島から東京に逃げたくなる自分も、正直いました」と苦笑いしながら話したが、「愛と生命力にあふれた作品になっています」と胸を張って作品をアピールしていた。出産後初となる映画撮影だったという永作の起用について、成島監督は「永作さんは母になってどんな化学反応を起こすかと思ってオファーしたら、受けていただいた」と語り、永作は「赤ちゃん(との共演)のシーンが多くて、私が多少なりとも子どもの扱いを知っていたことが、この作品にとってよかった」と子育てでの経験が生かされていたようだ。(撮影:柴田悟)