21日に乳がんのため55歳で死去した元キャンディーズのメンバーで女優の田中好子の告別式が25日、東京都港区の青山葬儀所で営まれた。友人や芸能関係者ら約800人と、ファン約1400人が弔問に訪れた。喪主の挨拶では、夫の小達一雄(56)が今年3月29日に病床で収録した田中の最後の肉声テープを公開。死期が近いことを悟っていた田中は必死で声を絞り出し、志半ばで天に旅立つ無念さをにじませながら、女優としての願いを込めた“遺言”を小達に託した。小達は「22男25女、合わせて47人もの子どもに恵まれた。好子はそのすべての子どもたちを心の底から愛していました」と語った。かつて田中の娘役を演じた女優の国仲涼子(31)、山田優(26)らは『母親』との突然の別れに号泣した。国仲は「すごく可愛がってもらった。いつも笑顔で、可愛い声で『エリィ』って呼んでくれたのが印象に残っています」と語り、山田は「悩んだり、困ったりしていると、手を握って『大丈夫だよ』と声を掛けてくれた。報道で知りました。何でママなのって……。まだ実感がわかないです」と二人共号泣しながら語った。(撮影:高田太郎)

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